昔は第1突堤・第2突堤・第3突堤の三本の突堤があり、兵庫突堤と言われていまいたが平成元年から5年の再開発により突
堤の間が間が埋立てられ今は兵庫埠頭が正式名称のようです。付け根の部分に神戸市中央卸売市場が有りこの部分には今も小型
貨物船による荷役が有るようですが、現在は一般的には港湾施設としてよりも釣り場として知られています。しかしこれも、最
近整備工事のため好漁場?部分が立入禁止になってしまいました。
旧兵庫第1突堤にある40トンクレーンとベルトコンベアのお話です。
今はもう動かないクレーンが何時、作られたかは分かりません。探してみたのですが銘板は有りませんでした。兵庫第1突堤
は大正12年着工、昭和7年8月竣工(異説あり)と言われていますのでおそらく同じ頃に作られたのでしょう。神戸の空襲を
考えれば戦後かも知れません。「日起 40t」の大きな看板があるので(株)日本起重機製作所の40トンクレーンであること
がわかります。日本起重機製作所は大正12年の創業で「日起」の略称も古くから使われているようです。神戸港のすべてのガ
ントリークレーンが破損した阪神淡路大震災にも生き残りましたが現在は文化財指定を待つ身でしょうか。今はもう動かないク
レーンですが人々は今も恩恵を受けています。大きな日陰には車が2台も入ることができます。
(追記)第1突堤が写った戦前の写真に写っていませんので戦後の設置かも知れません。
(追記)クレーンは昭和38年に造られましたが、平成9年3月24日に現在地に移設され、平成11年3月21日まで使用
されました。(令和4年3月22日)
40トンクレーンが親キリンならこのクラッシックなベルトコンベアはまるで親キリンのそばで草を食む子供キリンのように
見えます。動かないクレーンと忘れられベルトコンベアの微笑ましいキリンの親子は喧噪から取り残された今は静かな兵庫埠頭
の巨大なモニュメントです。
クレーンの操縦室と大きく神戸市の市章が書かれた後ろ姿です。もし造船所のクレーンならまだまだ現役かも知れません。海
上の物流は大きく変わり貨物船も立ち寄らない神戸港の角にポツッと取り残されてしまいました。
しかしある日、マルキン醤油の賀茂丸が横付けしてシャーシに乗ったコンテナがたくさん並んでいると思ったら。
ベルトコンベアがフォークリフトに押されてやって来て、発電機が接続されて。
さらにもう一台のコンベアセットされて。
コンテナが運ばれてきました。
コンテナを大きく傾けて積み込みが始まりました。
ダイナミックな積み込み風景です。子供キリンは決して忘れられた放置されたベルトコンベアではなかったのです。
コンテナの荷物は「脱脂加工大豆」つまり油を絞った後の大豆で醤油の原料となります。マルキン醤油さんのご迷惑にならな
いように補足しておきますが、スーパーでキッコーマン醤油とヒガシマル醤油の原材料名を調べましたがいずれも低価格の商品
は脱脂加工大豆と大豆を使用しています。マルキン醤油さんの場合は「丸大豆醤油」は大豆のみの表示となっていいました。
(スーパーの店頭調べです。商品の種類は他にもたくさん有ると思います。原材料名は商品に表示されています。)
マルキン醤油にはもう1隻専用船「マルキン丸」があります。
賀茂丸より少し小型になりますので船体が低いのがわかります。
神戸港内を航行する賀茂丸です。この日はおそらく大豆を積み込んで帰るようで兵庫埠頭には立ち寄りませんでした。
明石海峡を通過する、オレンジの賀茂丸と青いマルキン丸です。行きは醤油を運んで帰りは原料を運ぶのでしょう。
賀茂丸
総トン数 109トン 積載重量トン 300トン 樫原海運
全長 40m
マルキン丸
総トン数 103トン 積載重量トン 250トン 内海港運
全長 34m
10の団地と10話の物語
「団地小説短編集」500円+税
明石市松が丘2丁目3-7松が丘ビル2階
ザ・ダイソー明舞団地店 西隣
明舞書店で好評発売中
堤の間が間が埋立てられ今は兵庫埠頭が正式名称のようです。付け根の部分に神戸市中央卸売市場が有りこの部分には今も小型
貨物船による荷役が有るようですが、現在は一般的には港湾施設としてよりも釣り場として知られています。しかしこれも、最
近整備工事のため好漁場?部分が立入禁止になってしまいました。
旧兵庫第1突堤にある40トンクレーンとベルトコンベアのお話です。
今はもう動かないクレーンが何時、作られたかは分かりません。探してみたのですが銘板は有りませんでした。兵庫第1突堤
は大正12年着工、昭和7年8月竣工(異説あり)と言われていますのでおそらく同じ頃に作られたのでしょう。神戸の空襲を
考えれば戦後かも知れません。「日起 40t」の大きな看板があるので(株)日本起重機製作所の40トンクレーンであること
がわかります。日本起重機製作所は大正12年の創業で「日起」の略称も古くから使われているようです。神戸港のすべてのガ
ントリークレーンが破損した阪神淡路大震災にも生き残りましたが現在は文化財指定を待つ身でしょうか。今はもう動かないク
レーンですが人々は今も恩恵を受けています。大きな日陰には車が2台も入ることができます。
(追記)第1突堤が写った戦前の写真に写っていませんので戦後の設置かも知れません。
(追記)クレーンは昭和38年に造られましたが、平成9年3月24日に現在地に移設され、平成11年3月21日まで使用
されました。(令和4年3月22日)
40トンクレーンが親キリンならこのクラッシックなベルトコンベアはまるで親キリンのそばで草を食む子供キリンのように
見えます。動かないクレーンと忘れられベルトコンベアの微笑ましいキリンの親子は喧噪から取り残された今は静かな兵庫埠頭
の巨大なモニュメントです。
クレーンの操縦室と大きく神戸市の市章が書かれた後ろ姿です。もし造船所のクレーンならまだまだ現役かも知れません。海
上の物流は大きく変わり貨物船も立ち寄らない神戸港の角にポツッと取り残されてしまいました。
しかしある日、マルキン醤油の賀茂丸が横付けしてシャーシに乗ったコンテナがたくさん並んでいると思ったら。
ベルトコンベアがフォークリフトに押されてやって来て、発電機が接続されて。
さらにもう一台のコンベアセットされて。
コンテナが運ばれてきました。
コンテナを大きく傾けて積み込みが始まりました。
ダイナミックな積み込み風景です。子供キリンは決して忘れられた放置されたベルトコンベアではなかったのです。
コンテナの荷物は「脱脂加工大豆」つまり油を絞った後の大豆で醤油の原料となります。マルキン醤油さんのご迷惑にならな
いように補足しておきますが、スーパーでキッコーマン醤油とヒガシマル醤油の原材料名を調べましたがいずれも低価格の商品
は脱脂加工大豆と大豆を使用しています。マルキン醤油さんの場合は「丸大豆醤油」は大豆のみの表示となっていいました。
(スーパーの店頭調べです。商品の種類は他にもたくさん有ると思います。原材料名は商品に表示されています。)
マルキン醤油にはもう1隻専用船「マルキン丸」があります。
賀茂丸より少し小型になりますので船体が低いのがわかります。
神戸港内を航行する賀茂丸です。この日はおそらく大豆を積み込んで帰るようで兵庫埠頭には立ち寄りませんでした。
明石海峡を通過する、オレンジの賀茂丸と青いマルキン丸です。行きは醤油を運んで帰りは原料を運ぶのでしょう。
賀茂丸
総トン数 109トン 積載重量トン 300トン 樫原海運
全長 40m
マルキン丸
総トン数 103トン 積載重量トン 250トン 内海港運
全長 34m
10の団地と10話の物語
「団地小説短編集」500円+税
明石市松が丘2丁目3-7松が丘ビル2階
ザ・ダイソー明舞団地店 西隣
明舞書店で好評発売中