先日、昔のサラリーマン時代のOB会があり、みんなそろって久しぶりに姫路城を見学して来ました。おぼつかない足許で天守閣に上がれるかと心配しましたが、頑張って最上階を征服し、眺望を楽しむことが出来ました。
入城案内によれば、姫路城は1993年12月、法隆寺とともにわが国で初めて世界文化遺産に登録されました。これは姫路城が、江戸時代初期に造営された最も完成された城郭建築であり、壮麗な連立式の天守閣群をはじめ数多くの建物が築城当時のままの美しい姿で今日まで残る唯一の城としてその普遍的価値が認められたものですが、姫路城が長い歴史の中で一度も戦や大きな災害に遭うことなく奇跡的に生き残り、多くの人々の努力と熱意によって保存・整備されてきた結果であるといわれております。
城内には戦に備えてか多数の門が設けられざっと数えて二十以上ありました。特筆すべきは菱の門と呼ばれる三の丸から二の丸に至る門で、安土桃山時代の様式を残した城内で一番大きな門でした。両柱の上の冠木に木彫りの菱の紋があることからこの名が付きました。禅宗寺院などに見られる華灯窓が使われ美しさを際立たせています。
天守閣の各階を上がる階段は狭くて勾配
が急なため老人たる私には大変な苦労でした。
天守閣の最上階に長壁神社が祭られています。この天主の丘にあった地主神で、築城の際城外へ移されたがたたりがあると城内に戻されたそうです。また天守閣からの市内の眺望も見事でした。