▼今週発売のDVD
リリースラッシュもひと区切りした今週発売の新作。
ゲーム・DVD共に大作はないものの、個性豊かな作品が揃って
なかなか楽しいラインナップとなっている。
■DVD:「善き人のためのソナタ スタンダード・エディション」
■DVD:「善き人のためのソナタ グランド・エディション」
今週発売のDVD、イチ押しはこちら。
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。
反体制派の監視に目を光らせる国家保安省の局員が
監視対象の劇作家・ドライマンの語る音楽や文学の世界に
いつしか共鳴していくヒューマンドラマ。
「戦場のピアニスト」は1939年。
「ブラック・ブック」は1944年。
どちらも素晴らしい作品だが、「善き人のためのソナタ」に
上記2作品と同等以上の衝撃を受けたのは、この物語が1984年、
たかだか20年ほど前の話であるということだ。
軽めのタッチで壁崩壊前後を描いた「グッバイ・レーニン!」より
とっつきは悪いため、観る人を選ぶ作品ではある。
しかし、先週紹介した「世界最速のインディアン」と並び
今年公開の洋画では3本の指に入る傑作だと思っている。
主演のウルリッヒ・ミューエは、
つい先日(22日)胃がんのためドイツ東部で亡くなった。
私が彼を知ったのは本作が初めてだったので残念でならないが、
彼の遺したこの作品の輝きは永遠に色褪せない。
■DVD:「NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX '07 EDITION」
予約数では今週発売の新作でNo.1。
■DVD:「DOA デッド・オア・アライブ デラックス版」
【紹介記事】眩暈すら覚える強烈な安さ「DOA デッド・オア・アライブ」
おっと、坊主頭のハヤテも今週発売であったか。
熱烈な「DOA」ファンならばある意味必見の作品。
詳しい内容については、以下の過去ログにて。
【紹介記事】眩暈すら覚える強烈な安さ「DOA デッド・オア・アライブ」
■DVD:「デジャヴ」
■BR-DVD:「デジャヴ」
ジェリー・ブラッカイマー製作、「トレーニング・デイ」の
デンゼル・ワシントン主演のサスペンス・アクション。
「デジャヴ」というタイトルや予告編の雰囲気から
勝手に心理サスペンスだと思っていたのだがこれが何とSF。
これをどう感じるかは人それぞれだろうが
SF方面に走るならタイムパラドックスの整合性だけは
きっちり持たせて欲しかった。
難しいことを考えなければそこそこ楽しめる。
■DVD:「叫 プレミアム・エディション」
■DVD:「エクステ」
マイナーホラー2作をまとめて紹介。
「叫」は「回路」「アカルイミライ」の黒沢清監督最新作。
「ドッペルゲンガー」に続き、役所広司が主演を務めている。
心理サスペンスというより「お化け映画」といった雰囲気で
怖いのかと言われるとそうでもない不思議な作品。
黒沢作品特有のリアリズムと静寂感は健在なのでファンならお勧め。
久々にスクリーンで観た葉月里緒菜はやはりインパクト大。
「エクステ」は、「キル・ビル」の栗山千明主演のホラー映画。
監督は「自殺サークル」「紀子の食卓」の園子温。
スイカに塩をふると甘さが引き立つように、B級ホラーには
多少のチープさとコメディ要素が必要不可欠だと考える私にとって
「エクステ」はかなり完成度の高いB級ホラー。
死体安置所に勤める髪フェチ男を演じる大杉漣の怪演ぶりは
「牛に願いを」で厳格な父親役を演じている人間と
同一人物とは思えない暴走ぶり。
「うずまき」や「富江」といった伊藤潤二作品が好きな方なら間違いなくお勧め。
■DVD:「ユメ十夜」
夏目漱石の「夢十夜」をベースに、
実相寺昭雄、市川崑、清水崇、豊島圭介、松尾スズキ、
天野喜孝、河原真明、山下敦弘、西川美和、山口雄大といった
現代の邦画界を支える監督達が腕を競うオムニバス映画。
正直な話、アタリハズレが大きく、中には眠気を誘う
エピソードもあるのだが、捨て難い魅力を持った作品。
松尾スズキのファンならば「第六夜」を観るためだけでも、
本上まなみのファンならば、清楚な彼女がブタ鼻をつけて屁をする
「第十夜」を観るためだけでもレンタルすべき。
▼今週発売のゲーム
世間的には「Jリーグ ウイニングイレブン2007」が本命なのだろうが
うちでは敢えて外して今週の注目ゲームを紹介。
■DS:「スライドアドベンチャー マグキッド」
デバイスや操作性に凝る作品が多い任天堂らしい作品。
開発は「だれでもアソビ大全」のアージェント。
DS本体下部に取り付けたスライドコントローラーを動かすと、
画面中のキャラクターもそれに合わせて動く仕組み。
「ちびロボ」(GC)のようなステージで
「ゴモラスピード」(PCエンジン)を遊んでいるような感じ、
などと書いたところで、「ゴモラスピード」に引っかかって
ほとんどの人は分かるまいな。うーむ。
簡単に言うと、特殊操作のアクションアドベンチャーである。
個人的には、ステージ構成がやけに回りくどいことと
スライドコントローラーを使うことで
プレイ環境が随分と制限されてしまう点が気になった。
「コロコロカービィ」は動きセンサー、「まわるメイドインワリオ」では
回転センサーを搭載し、「マリオゴルフGBAツアー」
「ポケモン ファイアレッド&リーフグリーン」では
ワイヤレスアダプタを、「メトロイドプライムピンボール」には
振動カートリッジを同梱するなど、これまでリリースされて来た
任天堂この手のソフトが他のソフトと同じ価格設定だったのに対し、
「マグキッド」は明らかに1000円上乗せされているのも難点。
同日発売の「顔トレ」が高性能携帯カメラ付きで
4800円という点から考えても、割高感が強い。
内容が単純なだけに、最低でもあと1000円は下げて欲しかった。
■DS:「フェイスニングで表情豊かに印象アップ 大人のDS顔トレーニング」
こちらは以前紹介済み。
詳しくは以下の過去ログにて。
【紹介記事】機織りから爆笑ツールまで。DS「大人のDS顔トレーニング」
■PSP:「極魔界村 改」
「極魔界村・改」は前作「極魔界村」に
様々な追加要素を搭載した「改」の2作パックで
2990円というお買い得ソフト。
価格も安めなので、前作購入者・未体験者共にお勧め。
以前紹介済みなので、詳しくは以下の過去ログにて。
【紹介記事】PSPを壁に叩きつけたくなる面白さ。PSP「極魔界村/極魔界村 改」
■Wii:「フォーエバーブルー」
今週のトリは「フォーエバーブルー」。
任天堂の公式サイトでは体験映像やテレビCM動画、
プロモーション動画などが公開されている。
このソフトの魅力を知るには、とにかく動いている映像を見るに尽きる。
まずはご自身の目でお確かめいただきたい。
●体験映像&テレビCM集
●プロモーションムービー
ソフトの詳しい内容については、以下の過去ログにて。
【紹介記事】それだけでうれしい。Wii「フォーエバーブルー/FOREVER BLUE」
▼今週発売のその他の商品
■Book:「ニンテンドーDSが売れる理由/サイトウアキヒロ 小野憲史」
■Book:「ゲームニクスとは何か/サイトウアキヒロ」
正確な発売日が分からないのだが、既に発売中。
ゲーム好き、というよりは、実際に現場でゲーム開発に携わっている方や
その道を志している方にお勧め。
リリースラッシュもひと区切りした今週発売の新作。
ゲーム・DVD共に大作はないものの、個性豊かな作品が揃って
なかなか楽しいラインナップとなっている。
■DVD:「善き人のためのソナタ スタンダード・エディション」
■DVD:「善き人のためのソナタ グランド・エディション」
今週発売のDVD、イチ押しはこちら。
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。
反体制派の監視に目を光らせる国家保安省の局員が
監視対象の劇作家・ドライマンの語る音楽や文学の世界に
いつしか共鳴していくヒューマンドラマ。
「戦場のピアニスト」は1939年。
「ブラック・ブック」は1944年。
どちらも素晴らしい作品だが、「善き人のためのソナタ」に
上記2作品と同等以上の衝撃を受けたのは、この物語が1984年、
たかだか20年ほど前の話であるということだ。
軽めのタッチで壁崩壊前後を描いた「グッバイ・レーニン!」より
とっつきは悪いため、観る人を選ぶ作品ではある。
しかし、先週紹介した「世界最速のインディアン」と並び
今年公開の洋画では3本の指に入る傑作だと思っている。
主演のウルリッヒ・ミューエは、
つい先日(22日)胃がんのためドイツ東部で亡くなった。
私が彼を知ったのは本作が初めてだったので残念でならないが、
彼の遺したこの作品の輝きは永遠に色褪せない。
■DVD:「NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX '07 EDITION」
予約数では今週発売の新作でNo.1。
■DVD:「DOA デッド・オア・アライブ デラックス版」
【紹介記事】眩暈すら覚える強烈な安さ「DOA デッド・オア・アライブ」
おっと、坊主頭のハヤテも今週発売であったか。
熱烈な「DOA」ファンならばある意味必見の作品。
詳しい内容については、以下の過去ログにて。
【紹介記事】眩暈すら覚える強烈な安さ「DOA デッド・オア・アライブ」
■DVD:「デジャヴ」
■BR-DVD:「デジャヴ」
ジェリー・ブラッカイマー製作、「トレーニング・デイ」の
デンゼル・ワシントン主演のサスペンス・アクション。
「デジャヴ」というタイトルや予告編の雰囲気から
勝手に心理サスペンスだと思っていたのだがこれが何とSF。
これをどう感じるかは人それぞれだろうが
SF方面に走るならタイムパラドックスの整合性だけは
きっちり持たせて欲しかった。
難しいことを考えなければそこそこ楽しめる。
■DVD:「叫 プレミアム・エディション」
■DVD:「エクステ」
マイナーホラー2作をまとめて紹介。
「叫」は「回路」「アカルイミライ」の黒沢清監督最新作。
「ドッペルゲンガー」に続き、役所広司が主演を務めている。
心理サスペンスというより「お化け映画」といった雰囲気で
怖いのかと言われるとそうでもない不思議な作品。
黒沢作品特有のリアリズムと静寂感は健在なのでファンならお勧め。
久々にスクリーンで観た葉月里緒菜はやはりインパクト大。
「エクステ」は、「キル・ビル」の栗山千明主演のホラー映画。
監督は「自殺サークル」「紀子の食卓」の園子温。
スイカに塩をふると甘さが引き立つように、B級ホラーには
多少のチープさとコメディ要素が必要不可欠だと考える私にとって
「エクステ」はかなり完成度の高いB級ホラー。
死体安置所に勤める髪フェチ男を演じる大杉漣の怪演ぶりは
「牛に願いを」で厳格な父親役を演じている人間と
同一人物とは思えない暴走ぶり。
「うずまき」や「富江」といった伊藤潤二作品が好きな方なら間違いなくお勧め。
■DVD:「ユメ十夜」
夏目漱石の「夢十夜」をベースに、
実相寺昭雄、市川崑、清水崇、豊島圭介、松尾スズキ、
天野喜孝、河原真明、山下敦弘、西川美和、山口雄大といった
現代の邦画界を支える監督達が腕を競うオムニバス映画。
正直な話、アタリハズレが大きく、中には眠気を誘う
エピソードもあるのだが、捨て難い魅力を持った作品。
松尾スズキのファンならば「第六夜」を観るためだけでも、
本上まなみのファンならば、清楚な彼女がブタ鼻をつけて屁をする
「第十夜」を観るためだけでもレンタルすべき。
▼今週発売のゲーム
世間的には「Jリーグ ウイニングイレブン2007」が本命なのだろうが
うちでは敢えて外して今週の注目ゲームを紹介。
■DS:「スライドアドベンチャー マグキッド」
デバイスや操作性に凝る作品が多い任天堂らしい作品。
開発は「だれでもアソビ大全」のアージェント。
DS本体下部に取り付けたスライドコントローラーを動かすと、
画面中のキャラクターもそれに合わせて動く仕組み。
「ちびロボ」(GC)のようなステージで
「ゴモラスピード」(PCエンジン)を遊んでいるような感じ、
などと書いたところで、「ゴモラスピード」に引っかかって
ほとんどの人は分かるまいな。うーむ。
簡単に言うと、特殊操作のアクションアドベンチャーである。
個人的には、ステージ構成がやけに回りくどいことと
スライドコントローラーを使うことで
プレイ環境が随分と制限されてしまう点が気になった。
「コロコロカービィ」は動きセンサー、「まわるメイドインワリオ」では
回転センサーを搭載し、「マリオゴルフGBAツアー」
「ポケモン ファイアレッド&リーフグリーン」では
ワイヤレスアダプタを、「メトロイドプライムピンボール」には
振動カートリッジを同梱するなど、これまでリリースされて来た
任天堂この手のソフトが他のソフトと同じ価格設定だったのに対し、
「マグキッド」は明らかに1000円上乗せされているのも難点。
同日発売の「顔トレ」が高性能携帯カメラ付きで
4800円という点から考えても、割高感が強い。
内容が単純なだけに、最低でもあと1000円は下げて欲しかった。
■DS:「フェイスニングで表情豊かに印象アップ 大人のDS顔トレーニング」
こちらは以前紹介済み。
詳しくは以下の過去ログにて。
【紹介記事】機織りから爆笑ツールまで。DS「大人のDS顔トレーニング」
■PSP:「極魔界村 改」
「極魔界村・改」は前作「極魔界村」に
様々な追加要素を搭載した「改」の2作パックで
2990円というお買い得ソフト。
価格も安めなので、前作購入者・未体験者共にお勧め。
以前紹介済みなので、詳しくは以下の過去ログにて。
【紹介記事】PSPを壁に叩きつけたくなる面白さ。PSP「極魔界村/極魔界村 改」
■Wii:「フォーエバーブルー」
今週のトリは「フォーエバーブルー」。
任天堂の公式サイトでは体験映像やテレビCM動画、
プロモーション動画などが公開されている。
このソフトの魅力を知るには、とにかく動いている映像を見るに尽きる。
まずはご自身の目でお確かめいただきたい。
●体験映像&テレビCM集
●プロモーションムービー
ソフトの詳しい内容については、以下の過去ログにて。
【紹介記事】それだけでうれしい。Wii「フォーエバーブルー/FOREVER BLUE」
▼今週発売のその他の商品
■Book:「ニンテンドーDSが売れる理由/サイトウアキヒロ 小野憲史」
■Book:「ゲームニクスとは何か/サイトウアキヒロ」
正確な発売日が分からないのだが、既に発売中。
ゲーム好き、というよりは、実際に現場でゲーム開発に携わっている方や
その道を志している方にお勧め。