忍之閻魔帳

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PS4/NSw「シチズンズ・ユナイト」エンディングまで泣きそうにない。だがそれでいい。

2021年02月03日 | 作品紹介(ゲーム)


▼PS4/NSw「シチズンズ・ユナイト」エンディングまで泣きそうにない。だがそれでいい。


発売中■NSw:シチズンズ・ユナイト! :アース×スペース
発売中■PS4:シチズンズ・ユナイト! :アース×スペース

1月最終週の新作まとめを作っていた時に、1本のソフトをリリースリストの中に見つけた。
毎週発売される話題作を全てを取り上げることは労力的にも難しいので、
最近は私のアンテナに引っかかったり思い入れのあるタイトルをセレクトしているのだが、
リストの中にいつもお世話になっているケムコ様のタイトルがあった。
「ほほぅ、ならば是非取り上げさせていただかなくては」と思いYouTubeのプロモを見て、
「ごめんなさい、いくらケムコ様でもこれは無理です」と心の中で詫び、紹介は見送った。
それが、1月28日に発売されたNSw/PS4「シチズンズ・ユナイト」である。


発売中■NSw:シチズンズ・ユナイト! :アース×スペース
発売中■PS4:シチズンズ・ユナイト! :アース×スペース

どうだろう。
妙にノリノリの英語ナレーションが3分ほど流れるこの動画を見て良作の予感がした人は
アンテナ感度が抜群なので是非洋ゲーを買い付けるバイヤーになるといい。
が、残念ながら私の琴線には全く触れるところがなかった。
しかしその後、ケムコの担当者様より本作のコードをいただいてしまったのだ。
内心、「これは困ったぞ」と思った。
当BLOGのポリシーは「つまらないものはつまらないと書く」ことだからである。
担当者様も察知していたのか「気に入らなければスルーしてね」と書き添えてあったので
あまり気乗りしないながらDLしてみた。
ちなみにDL版の容量は、Switch版が約3.3GB、PS4版が約7.5GBほどだった。


発売中■NSw:シチズンズ・ユナイト! :アース×スペース
発売中■PS4:シチズンズ・ユナイト! :アース×スペース

「シチズンズ ユナイト アース スペース」と
細かくワードを入れて検索してもシチズンの時計しか引き当たって来ない本作は

あまり好感度の高くなさそうな副大統領が
街で暮らす市民達とパーティを組み、世界で頻発する不可思議な現象を解決するRPGである。
「シチズンズ・オブ・アース」と「シチズンズ・オブ・スペース」の2作パックになっていて
ゲームの進行中に自由に「アース」と「スペース」を行き来することも可能。
不勉強で知らなかったのだが、「シチズンズ・オブ・アース」は以前他社から3DSでもリリースされていた。
なんでも使用ブロック数が9,000を超える大容量ソフトだったらしい。
私は今回が初プレイ。下調べも全くしない状態で始めてみた・・・。



面白いじゃないか。



年末商戦も一息ついたこの時期にパッケージでコレを出してしまうケムコには
ファミコン時代から海外の「スパイvsスパイ」や「ディジャブ」に目をつけて
日本に紹介してきた血が脈々と受け継がれていると感じる。

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発売中■書籍:MOTHERのことば。
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YouTubeでは伝わりにくいと思うが、
遊んでみてこれはアメリカンな「MOTHER」だなと気付いた。
おそらく3DS版が発売された頃には似たような指摘が多かったのではないかと思う。
会話のノリが糸井重里かデーブ・スペクターかの違いなだけで
街の人々と繰り広げる会話や、人物から建物まで統一感のあるグラフィック、
どこかほのぼのしている戦闘システム、
日常の景色の中に少しずつ見えてくる非日常の出来事などなど
開発者が「MOTHER」を意識していたことはほぼ間違いない。

現在までのプレイ時間は約5時間で、まだメインシナリオを2つほどクリアしたあたり。
序盤も序盤で良作認定するのもどうかと思うが、「アース」だけでもかなりのボリュームがありそうなので
クリア後には確実に季節も変わっていようし、3月には「モンハンライズ」も出てしまうので
今のうちに紹介しておきたい。

副大統領はあまり人望がないようなので
ゲーム開始直後は弟と母親を入れた肉親のみの3人パーティ編成。
街の住人とコミュニケーションを取りながら、
依頼を解決したり(サブイベント)、反対派を制圧したり(戦闘はシンボルエンカウント)、
パーティーに誘ったり(スカウト)して物語を動かしていく。
狭いエリアに無数のサブイベントが同時発生するので最初のうちは戸惑ったが、
いきなり広大なフィールドに放り出されるわけではないので
街中を行ったり来たりしているうちにクリアできるものもあり、
しばらく遊んでいれば進め方のコツが掴めてくる。
パーティーにスカウトできる住民は3DSのサブタイトルからして40人いるそうで
母親は敵を叱りつけて防御力を下げたり、パン屋は回復に長けていたり、それぞれに特徴がある。
仲間は増やすに越したことはないのだろうが、しょせんはサブイベントなので
私は母と弟とパン屋の固定で進めている。パン屋の回復がかなり有能で戦闘が楽なのだ。

「MOTHER」はシームレスにひたすら歩かなければならなかったが
こちらはイベントの進行具合によって行ける範囲が少しずつ広がるシステムを採用しており
イベント用のダンジョンも序盤に限っていえばそれほど広くない。
この辺は洋ゲーとは思えないほど親切さで、
「MOTHER」をリスペクトしつつ、「MOTHER」を遊びやすくしたいという意欲も感じる。
システムメニューもわかりやすく、市民の能力比較や装備がきちんと整理されているし
今すべきこと(メインの目的)が画面切り替え毎に表示されたり、
どこでもセーブが可能だったり、洋ゲーらしいのはキャラクターと会話のセンスだけで、
中身はかなり日本のRPGを意識して作られている。

戦闘バランスも昔ながら(MOTHERが現役だった頃)の地道なプレイスタイルを守っていれば
全滅することはほぼ無く、レベル上げの効果がてきめんに分かるのも楽しい。
戦闘終了後ではなく、その場にいる敵を1体倒すごとに経験値が入るため
戦闘の最中でもレベルアップが発生しHPが全回復するのも親切。
欲を言えばオート機能があればさらに楽に経験値稼ぎが出来て良かった。

まさかのフルボイスで副大統領以下、キャラクターがとにかく良く喋る。
Switch版の3.3GBの1GBぐらいは音声データじゃないのかと疑うほど喋り倒すのは驚いたが
音声がゲームの楽しさをアップさせているかと言われるとそうでもないのはご愛嬌。
ところどころ日本人には考えつかないカラーリングがされていて
テキストが読みづらくなること、家の出入りなどで約3秒待たされることなど
難点もあるにはあるが、しばらくプレイし続ければ慣れてしまう程度のものばかり。

このクオリティのソフトが2作パックで3,500円ほど(Amazon価格)ならコスパは高い。
スクリーンショットでバカゲーっぽく思われていそうだが(実際私もそう思っていた)
蓋を開ければ意外なほどオーソドックスな「MOTHER」スタイルのRPGだった。
クラシカルな作りであることを自覚した上で手を出すなら裏切られることは無いと思う。
グラフィックの差が面白さに直結するタイプではないので
お手持ちのハードで選んでいただければ。

PS4/NSw「シチズンズ・ユナイト」は現在発売中。



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