忍之閻魔帳

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ディズニープラス「照明店の客人たち」”どこかで暮らしている”という救い|ネタバレ・考察込み

2024年12月23日 | 作品紹介(映画・ドラマ)


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▼ディズニープラス「照明店の客人たち」”どこかで暮らしている”という救い



配信中■洋ドラ:ディズニーオリジナル|照明店の客人たち

ディズニープラスでも1,2を争う傑作ドラマ「ムービング」の制作陣が送る新作ドラマが先日完結した。
真っ暗な夜道を彷徨う人達の拠り所のように佇む一軒の照明店と
店を訪れる様々な人々との物語を描くヒューマンミステリー。
主人公を演じるのは「キングダム」シリーズのチュ・ジフン。
脚本と原作は「ムービング」と同じカンフルが務め、
監督は「ムービング」でジョンウォン高校の教師チェ・イルファン役を演じたキム・ヒウォンが初メガホンをとる。
カンフルが13年前に描いたコミックをベースに、当時描き足りなかった部分を補完しながら脚本を仕上げたという。
全20話構成、1話あたり1時間以上のエピソードもあった「ムービング」に比べると
1話あたり40分程度で全8話とかなりコンパクトにまとめられている。

出会いよりも別れが多くなる年齢に差し掛かった私は、今年も多くの知人や親族を見葬った。
別れを重ねるほど、死は誰にも等しく訪れるものなのだと念押しをされているように感じる。
そしてそれは私自身も例外ではないのだと。

全8話中、初週で一気に4話が配信され、残り2週をかけて2話ずつ配信された理由が良くわかる。
1話を見た時は「これはまた面白そうなホラーだ」とワクワクし
2話3話と進めるうちに、恐怖や不気味さの奥に寂しさや悲しみを感じるようになり
本作が単なるホラードラマでないことが見えてくる。
そして迎えた4話で明かされる衝撃の事実。
5話以降の怒涛の展開と、涙腺を刺激する人間模様の数々。
そうだったのかと膝を打つ脚本の巧さは「ムービング」以上と言っていいだろう。
このドラマは、別れを経験した人達と、これから別れを経験するであろう人達に向けた救いの物語である。
とある街を舞台にした群像劇、という意味では「ラブアクチュアリー」に近い。
そんな馬鹿なという声も聞こえてきそうだが、本当にそうなのだ。(季節も同じクリスマス)

このドラマを100%楽しむには、予備知識ゼロが望ましい。
まっさらな気持ちで触れるほど、見終えた時に得られる感動は何倍にもなっているはず。
しかし前情報なしでは見る気にもならない方も多いと思うので
以下はネタバレを含みながら書き進めていく。



*以下はネタバレを含みます。



本作の世界にはいくつかの階層があり、それぞれの場所で多くの人が暮らしている。
端的に言えば「既に亡くなっている人」「昏睡状態の人」「生きている人」で
ICUに勤務している看護婦のひとりが、臨死体験を経て生と死の狭間に居る人と
コミュニケーションが取れるようになっており、彼女の存在が照明店の店主と並ぶ物語の核になっている。
謎の男が営む照明店は狭間を漂う人々の生死を分ける場所であり、
店内に飾られた無数の電球は、住人達の命の灯。
自らの意思で探しに来たものだけが、現生に戻る(意識を回復する)ことが出来る。

聴覚障害を持つ女性と結婚を前提に付き合っている男性、青春を謳歌する男子高校生、
仲の良い母と娘、目立たないように暮らしている年の離れたカップル、飼い主に尽くす犬、
事件を追う刑事、様々な愛の形が用意され、導き出す答えも様々。
傍目には不幸な最後に見えても、当人同士はそれで幸せだったかもしれないし
九死に一生を得たことが、最愛の人との永遠の別れとなってしまうこともある。
手にしたチケットを破り捨てる愛も、身を裂かれる思いで送り返す愛も、きっと全て正しい。
それぞれの選択に説得力があり、涙腺が緩んでいたところに
まさかの照明店の店主にもある秘密が明かされる。これはさすがに読めなかった。
カンフル恐るべし。



本作でもうひとつ重要なのが「ムービング」の世界と繋がっていること。
原作からしてそうだったのか、カンフルが遊び心で入れたのかは不明だが
最終話では「ムービング」のヒロインである再生能力を持った(=怪我をしない)少女チャン・ヒスが登場し
本作がカンフル作品のシェアード・ユニバースであることが判明する。
「ムービング」は既にシーズン2の制作が決定しており
「照明店の客人たち」の人物があちらに登場する可能性は十分ある。
「ムービング」好きも今のうちにチェックしておいて損はない。




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DVDも廃盤になりサブスクにも入っていないので
お勧めできないのがもどかしいのだが
2004年に公開されたオムニバスホラーの「THREE 死への扉」に収録された
「ゴーイング・ホーム」という短編を見た時の感動に近かった。
韓国・タイ・香港の3人の監督が手掛けていて
「ゴーイング・ホーム」を撮ったのはピーター・チャン。
2016年には当BLOGでも絶賛した「最愛の子」を撮っている。
撮影を担当したのは、日本人監督からも絶大な信頼を得ているクリストファー・ドイル。
この「ゴーイング・ホーム」だけでもなんとかサブスクで復活して欲しい。


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