忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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映画「密輸 1970」欲張りで、少し煤けた玉手箱

2024年07月09日 | 作品紹介(映画・ドラマ)


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▼映画「密輸 1970」欲張りで、少し煤けた玉手箱



07月12日公開■洋画:密輸 1970

1970年代の韓国の港町を舞台に、密輸の手助けで大金を手にした海女たちが
ヤクザや警察まで巻き込んで命懸けの乱戦バトルを繰り広げる「密輸1970」が7月12日より公開。
漁場の近くに出来た工場からの汚染水によって廃業の危機に直面した海女達が、
生活苦を解消するため、止む無く密輸の手助けに手を染めたことをきっかけに、
危険なビジネスを巡る主導権争いへと巻き込まれてゆく。
出演はキム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン。  
監督は「モガディシュ 脱出までの14日間」のリュ・スンワン。
「ムービング」では静のキャラクターで子供達を見守っていたチョ・インソンが
本作では動のキャラクターでアクションも魅せまくりなのも楽しみのひとつ。
実際に起こった事件をモチーフにした本作は韓国国内だけで500万人以上を動員する大ヒットを記録し
2023年の第44回青龍映画賞では最優秀作品賞など合計4冠に輝いている。



相変わらず韓国映画は泥臭くて力強くて貪欲だ。
作中登場する海女さん達も「あまちゃん」とは大違いの肝の据わった女性ばかりで
愛する家族を守るためと決めてからの迷いの無さは、
ヤクザ崩れのチンピラが到底太刀打ちできるものではない。
人気のない海に投げ捨てた金品入りのコンテナを海女に引き上げさせるという
発想にまず驚かされるが、これが実際に起こった事件をモチーフにしているというのだからまた凄い。

韓国映画らしい『娯楽全部入り』の脚本は、女性同士の友情、裏切り、家族愛、恋愛、
流血アクション、騙し合い、どんでん返し、サメの来襲まで
思いつく限りのアイディアを詰め込んだギッチギチの内容。
密度が濃いため129分でもあっという間に終わってしまう。
娯楽作品としての方向性は韓国版タランティーノといった感じで
同じ韓国映画で言えば2008年公開のキム・ジウン監督「グッド・バッド・ウィアード」に近いかもしれない。
そこに奪い合いのバトルを描いた石井隆監督の「GONIN」や
1970〜80年代を描いたカン・ヒョンチョル監督の「サニー 永遠の仲間たち」、
大根仁監督の「SCOOP!」などのエッセンスをごった煮にして
「ジョーズ」のオマージュで〆るのだから、贅を尽くした娯楽の闇鍋と言っていいだろう。

映像や芝居や物語が少し煤けているのも良いスパイスになっている。
70年代という時代もさることながら、女性たちが密輸に手を染めたきっかけや
男に刃向かうことの難しかった理由を辿れば、どうしても環境破壊や貧困といった社会問題へと行き着く。
誰が誰を裏切っているのか、人間関係が二転三転するコン・ゲームとしての面白さを押さえつつ、
男に踏みつけにされるか、男を手玉にとってしたたかに生きるしかなかった女性達が
誰の力も借りず自分達だけで生きていこうとする逞しさこそが本作の主題と言える。

コロナ以降、劇場はメジャー大作がより強くなり、
中小規模ながらキラリと光る作品の集客は厳しい状況が続いているが
やはりこういった王道の娯楽作品は劇場の大スクリーンが良く似合う。
タランティーノ風のコン・ゲームと聞いてピンと来た方ならば是非劇場でご覧いただきたい。

映画「密輸1970」は2024年7月12日より公開。


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おまけ。
舞台が1970年代のため、音楽もファッションも70年代でまとめられているのだが
さすが日本のお隣の国らしく日本の70年代とも共通点が多い。
特に音楽は、劇中で流れる当時のヒット曲(なのだろうか?)が
幼い頃に好きだった朱里エイコ、しばたはつみ、欧陽菲菲ら、歌謡ロック系のハスキーボイスが満載で
知らない曲ばかりなのに妙にテンションが上がり、最近またしばたはつみを良く聴いている。



▼映画「グッド・バッド・ウィアード」韓国発、マカロニウエスタン

2009年9月のアメブロ記事より一部抜粋・改稿して転載。

映画「グッド・バッド・ウィアード」は、Jホラーに追いつけ追い越せで盛り上がっていた
韓国ホラーブームの最中に「箪笥」を発表したキム・ジウン監督の作品。
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」のポン・ジュノ監督、
「オールドボーイ」のパク・チャヌク監督と並ぶ、韓国映画界の3大オタク監督と呼ばれている監督だけに
「続・夕陽のガンマン」をベースに、1930年代の満州を取り入れた痛快なマカロニウエスタンに仕上がっている。
主演の3人は、グッド(良い奴)に「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン、
バッド(悪い奴)に「甘い人生」のイ・ビョンホン、ウィアード(変な奴)に「殺人の追憶」のソン・ガンホと
韓国映画を代表する3大スターが顔を揃えている。

ストーリーは、宝の地図で一儲けを狙うコソ泥(ソン・ガンホ)と
それを追う殺し屋(イ・ビョンホン)と、彼等の首を狙う賞金稼ぎ(チョン・ウソン)が
ドンパチやり合うだけの映画なのだが、キム・ジウン監督らしいマニアックな演出が多い。
原作へのオマージュというよりは、タランティーノの「キル・ビル」や
三池崇史の「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」へのオマージュが強く、
しかも空振りな印象が強かった「ジャンゴ」の100倍は面白い。
一部ではシナリオが弱いとの批判があるようだが、この手の映画はストーリーなどあってないようなもので良いのだ。
作品へのこだわりが強過ぎるのか、中盤で少々ダレてしまうものの
後半のアクションシーンは拍手喝采モノのカッコ良さなので、全て帳消しにしたい。

主演の3人は、三者三様に皆魅力的で、本心の読めないガンホの表情作りの上手さはさすが。
私的には、ロープを使って移動しながらの射撃や、馬に跨がった状態でのくるくる射撃など、
様々なアクションを魅せてくれたチョン・ウソンがMVP。


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未見の方は是非、、、と言いたいところなのだが
2024年現在、残念ながらサブスクはどこも入っておらずBlu-rayも廃盤で再発予定もなし。
アプリで在庫確認したところ、我が家の近所のゲオは何店舗かレンタル可になっているので
お近くのゲオを訪ねてみると見つかるかもしれない。
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