ヒルネボウ

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『冬のソナタ』を読む 「胸に降りそそぐ雨」(上p61~86)2 靴を履かせてくれる人

2022-06-12 23:07:19 | 評論

   『冬のソナタ』を読む

       「胸に降りそそぐ雨」(上p61~86)

   2 靴を履かせてくれる人

 

雪で靴が濡れた。

 

ばつが悪そうにしばらく黙っていたミニョンは、ユジンに靴をぬいで乾かすことを勧めた。ユジンは靴をぬいで、自分が座っている場所の側に置いた。

(上p80)

 

ミニョンはユジンの靴を脱がせたかった。そのわけを彼は知らない。もう一度履かせてやるためなんだけどね。

 

それは、ユジンにまたジュンサンのことを思い出させた。ゴリラから逃れるために、学校の塀を越えた自分に靴を履かせてくれたジュンサンの姿を。

(上p80)

 

チュンサンには、ユジンの靴を脱がせる勇気がなかった。

 

「実は……ミニョンさん……」

ユジンがジュンサンの話を切り出そうとするとノックが聞こえた。

(上p81)

 

チェリンが来たぞ。チェリンに決まっている。でも、どうしてここへ? 

(終)


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