ずいぶん長い間更新をお休みしていました。
web magazineに掲載していただいてから
自分の中でこのまま作り続けていってもいいのか
という葛藤に苛まれるようになりました。
アクセサリー制作で自分自身ができることなんてたかがしれていて
お気に召して購入して下さるお客様からの気持ちをいただくばかりで
何もお返しすることなんてできないのに
作っていてもいいのか
お客様に買っていただくなんて
なんておこがましい振る舞いなのかと考え
またニュースから流れてくる世界中の様々な問題に
直面して苦しんでいる人たちは
私のように好きなことができないということを考えることもできないくらい
悲惨な思いをしているのに、
私自身はなんと我儘で自己中心的なのだと罪悪感を感じていました。
そういった考えがぐるぐると渦を巻く心の暗い淵に落ち込んでしまい
ペンチを握ることはおろかビーズに触ることも嫌だ!と思う日が続いていました。
あんなに好きだったのに情熱を感じることがなくなってしまったのです。
このままアクセサリー制作を辞めてしまおうとまで思っていました。
そんなある日この言葉に出逢いました。
I am only one,but still I am one.
I cannot do everything,
but still I can do something;
And because I cannot do everything
I will not refuse to do the something that I can do.
Helen Adams Keller
私は一人の人間に過ぎないが、一人の人間ではある。
何もかもができるわけではないが
何かはできる。
だから何もかもはできなくても
できることをできないと拒みはしない。
ヘレン・アダムス・ケラー
この言葉は数少ない「できること」である「アクセサリー制作」を
投げ出している私自身の心にぐさりと刺さりました。
作るたびに力不足、技量不足を感じることがあっても
何度も手直しすることがあっても
やっぱり駄目だわと肩を落とすことがあっても
周りの才能ある人に嫉妬するような醜い心を抱くことがあっても
「アクセサリー制作」は私ができることの一つなのです。
アクセサリーを作ることが好きです。
これからもいろいろなことがあるだろうし
環境も変わるでしょう。
でも私が制作したものがどなたかの胸元、手元、デコルテなどを飾り
その方の日常を彩るお手伝いができたら
それは世界を救うことにはならないけれど
「できることをできないと拒まずにする」ことになるのだと
信じてアクセサリー制作を続けようと思います。
足りない頭でずっとずっと考えてやっと出した結論です。
このブログをずっと読んでくださっている方には
大変ご心配をかける内容の記事になりました。
またくどくどと長くいかにも「構ってちゃん」な内容です。
しかし長い間勝手にお休みしていて、
何事もなかったかのように更新するのは
誠意がないように感じられますし
私自身の中で整理ができるように言葉にして綴ることにしました。
これからも制作を続けます。
改めてどうぞよろしくお願いいたします。
応援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
心よりの感謝をこめて
色味堂