みなさま、こんにちは。
昨日は、「古いものほど価値あり」とお話しましたが、
そう言えば、我が家にも古いものがありましたので、今日はそのご紹介を。
リフォームした古い箪笥
この箪笥は、25年ぐらい前に出会った箪笥です。
当時、農機具や肥料などといっしょに、ある方の農家倉庫に置かれていました。
その農家のご親戚が、一家で東京のマンション住まいになるため、
古いし持っていけないから捨てる、というのをもらったのだとか。
もちろん、ほこりや細かい砂をかぶった状態で、泥がついて色は薄茶色に剥げているし、
引き出しに扉も金具がないので、いつもどこかが開っきぱなし。
中には、農薬・作業着・雑巾・ホース・ハサミなどの小道具などが無造作に入っていて、ところどころにシミもあり、
だらしな~いという感じの、さえない収納棚でした。
(その時の写真があれば、本当に違いがよく分かると思うのですが…)
でも私の眼には、現代の箪笥にはあまり見られないサイズと、引き出しの雰囲気がとても素敵に思えたのです。
そして、ある方との出会いがあって、その箪笥が蘇ったのでした。
それは、親しくしていたMRさんの結婚式で、新婦のお父様が古い家具を再生されている職人さんだと知ったのがきっかけ。
「リフォームする価値があるかどうか、見てからでないと…」ということで、その倉庫に行ってもらった結果、OKの返事。
農家の方には以前からお話していて、「えっ、こんなのどうするの?」とびっくりされていましたが、
心よく譲っていただきました。
そして半年後、見事に再生されて我が家にやって来たのです。
見違える箪笥へと大変身~! 大感激でした!
金具や部品はほとんどが外れていたので取り換えて、色も塗り替えられ、
オリジナルの(あの薄汚れた)雰囲気はどこにもありません。
リフォーム代も、とても良心的で、「家具屋さんの似た商品なら、この3倍か4倍はするかもしれませんね」と。
普通の状態 ➞ 扉をのけると二つの引き出し ➞ 普通に引き出しの底板がある ➞ その板をのけると空間が!
「ところで、面白いものを見つけたのですよ」と、教えて下さったのが、この箪笥の歴史を物語るもの。
「明治か大正時代の嫁入りで持ってこられた箪笥でしょう、こんなところに…」と、
修理の途中で、2カ所の隠し扉?隠し場所?を発見されたのだそう。
当時は、一般の家庭に金庫などなかった時代。
お嫁さんは、どんな大切なものを隠していたのでしょうね?
なんだか素敵ですよね。
せっかく我が家にやって来てくれたのですから、これからも大事にしていきたいと思います。
もう一つの隠し場所は…?
もちろん秘密です!