


その効果は想像以上!日焼け止めが皮膚がんを100%予防できる理由
皮膚がんの予防のために日焼け止めが大切なのはご存じの通り。オーストラリアの最新の研究で、日焼け止めには、遺伝子全体の変異を修復する「p53遺伝子」を100%守る効果があることが分かりました。皮膚がんは、この遺伝子が紫外線によってダメージを受けることで発生します。
美容のためだけでなく、恐ろしい皮膚がんを防ぐためにも日焼け対策は重要。オーストラリアの最新の研究で、日焼け止めを塗ると、いくつかの種類の皮膚がんについては理論上100%の予防効果があることが分かりました。
予防できるがんは、「基底細胞がん」「偏平上皮がん」「悪性黒色腫(メラノーマ)」の3つ。これらのがんは、「p53」という遺伝子と深く関わっています。
p53遺伝子は、紫外線やそのほかの要因によってダメージを受けた他の遺伝子を「修復する」機能を持っています。つまり、日焼けしてしまっても、p53が正常に働いてくれる限り、肌は正常に戻り、これらのがんにかかる心配はありません。
しかし、紫外線はp53遺伝子自身にもダメージを与えます。紫外線ダメージによってp53遺伝子が変異してしまうと、他の遺伝子を修復することができなくなり、がん細胞が生まれます。がんを防ぐためには、このp53遺伝子を守ることが大切なのです。
クイーンズランド大学の研究チームは、57人の人々を対象に、日焼け止めとp53遺伝子について調査を行いました。
調査内容は、日焼け止めを塗った人と塗らない人のそれぞれについて、紫外線を浴びる前後の肌と遺伝子の状態をチェックするというもの。この結果、上記のようなp53遺伝子の働きと変異が確認されました。そして日焼け止めを塗った人の場合は、その24時間以内に、p53遺伝子に変異は見られなかったそうです。
つまり、日焼け止めを完ぺきに塗っていれば、こうしたがんにかかることはない!ということ。また、乾燥などの肌ダメージからの回復も早くなります。涼しくなってくるとつい油断しがちですが、今の季節は夏に比べ、外で過ごす時間が長くなる人も多いと思います。日焼け止めを塗り忘れないよう、気を付けましょうね!