きのうお知らせした『北海道土木・建築ICT促進展』で話すシナリオが固まった。といっても、たぶん直前まで修正を繰り返すのだろうが、とりあえず決まった。
お題は『中小零細建設業でBIM/CIMをたのしむ』だ。案内には「CIMをたのしむ」とあるが、BIM/CIMに変更した。たしか以前にも書いたが、わたしはBIM/CIMという呼称があまり好きではない。したがって、たいていの場合は、CIMで通している。ではなぜ今回はBIM/CIMなのか。口に出してみるとそっちの方が語呂がよかったからである。
「CIMをたのしむ」と「BIM/CIMをたのしむ」。つまり、「しむ」と「たのしむ」とをかけ合わせただけよりも、「びむしむ」と「たのしむ」を対比させた方が韻を踏んで語呂がよい。そんな駄ジャレでタイトルを変えてしまうのだから、このオヤジ、あいかわらず大したことはない。
話のメニューは、大まかに2つ。まず前半を「たのCIM概論~なぜBIM/CIMが必要なのか~」、後半には「たのCIM実践編~12年の牛の歩み~」と名づけた。
「牛の歩み」とは、やらなければと気づいた12年前から今に至るノロノロとしたわたし(たち)の軌跡のことである。
それについては、ほんのこの前まで「亀」と自称していた。たぶん、先月末の幕張メッセでもこんなふうに言ったはずだ。
「10年以上もやってこの程度でしかない。亀のような歩みです」と。
しかし、あのあとすぐ、「亀」ではないなと気づき、「牛」にすることにした。停滞、つまり歩みを止めていた時期がけっこうあるからだ。歩いては止まり、止まってはまた歩きはじめを繰り返してきたことを思い起こせば、それはどちらかといえば「牛」の方が適当だろうと考えたのである。
それについては、もうひとつの理由がある。
ご存知の方も多いだろうが、時に牛は走る。本気で走ると、トップスピードは時速24kmほどにもなるという説もあるほどだ。100メートル走換算なら15秒。小学生ならけっこう速い(たぶん)。はて、今のわたしがそのタイムで100メートルを走り抜くことができるかと考えると、なおさらである。
そう、「やるときゃやるぜ」の想いを「牛」という比喩に込めた。
とはいえ、ひょっとしたら、ずっとトップスピードでは走らないままなのかもしれない。いや、その蓋然性はかなり高い。しかし、可能性がないではない。
それが「亀」であっては、可能性がゼロだ。夢も希望もない。だから「牛」である。
さて、いかような話になるのか。自分でもたのしみだ。
わるくないのではないか。秘かにそうも思っている。
(といって自分でハードルを上げる無謀なオヤジ)