山門から入ると男湯・女湯のお風呂がありました。 硫黄泉だそうで濁り湯との事。
身を清めて境内を周遊するもよし、参拝後 浮世に再び戻る前に一風呂浴びるのも良いでしょう。
恐山に足を踏み入れると強い硫黄の臭いがします。
あちこちに硫黄が流れ出ています。 恐山は死後の世界を現しているのだとすれば、黄色い流れもおどろおどろとした眺めに感じます。
ここは岩石とモノクロの世界! まさに「地獄」でした! この世に死後の世界がありそこが地獄だとしたら、想像していた「地獄」そのものです。
石をうず高く積み上げた箇所もあります。 賽の河原です。
冥土の三途の河原で親より先に死んだ子供が父母の供養のため石を積んで塔を作ると鬼がこれを壊す。 地蔵菩薩に救われてまた石をつむ。
また壊す、また積む・・・・・・、際限なく続きます!
そこかしこにセルロイド製の風車が回っていました。 これは死後の世界に旅立った子供の霊を慰めるために親が手向けたもの・・・・・。
親が子に、子が親に・・・・・・・地獄とはいえとても人間的で実際には思いやりに満ちた世界なのかもしれません。
「三途の川」とか「彼岸・此岸」「無限地獄」「重罪地獄」「賽の河原」・・・・・言葉として知っていた世界がここでは次々に眼前に現れました。