お話の花束**~

デジカメと散歩(*^_^*)みいと一緒

今は宝物となった古びた一冊のノート*”

2004-09-17 | 白鳥
中秋の名月も近づき(9月28日)
  秋の気配を感じる涼しい夜は
虫の音がいやに懐かしく聞こえてくる
 そして*~今は亡き母の面影が思い出され
   母の思いでのページをめくる

82歳の時の日記には
   どんなにか辛かった毎日だったでしょう
  力を振るってペンを走らせていたんでしょう

そんな母の世界に飛び込めるのも
   一冊の日記帳である

今は古びたノート”
    メモ代わりとして綴った日記帳

思い出すこの季節は
    余りにも切なく悲しい夜
一番の宝を、一人じめして母の世界へとびこむ
    
   *秋深み鳴くコーロギの哀れさよ
       月冴え冴えといとど寂しき

   *秋雨の音に寝つかれずうらめしく
       ひたすら老身やるせなく思え

   *娘義母病にふせて残念に
       思えてならぬ折鶴さげて

   *バス降りて日暮れ道を急ぎ行く
       弓張り月を追いかけながら

亡き母の気持ちが忍ばれる詩に心奪われた
  一夜の出来事でした