茅花が一面に
薬草の自然療法 東城百合子先生書 より抜粋
びわは、昔から魔法の木
なんと3千年も昔から、涅槃経(ねはんきょう)などインドの古い仏典の中に
びわは大変優れた薬効を持ち生きとし生けるものの万病を治す植物として登場します。
びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられて
いたことからも、その癒しの力の絶大さが、すでにこの頃からあまねく知られていた
ことがうかがわれます。
日本でも古くは奈良時代、天平2年に光明皇后がつくられた「施薬院」、これは貧しい
人々や病気の人々の救済施設ですが、そこでびわの葉の療法がもう行われていたのです。
この古い療法は、びわの葉を焦げない程度にあぶって、2枚あわせて両手で10回
ほどすり、1枚ずつ手に持って熱いうちに患部を摩擦するという、素朴なやり方だった
ようです。それ以来、全国のお寺にはびわの木が植えられ、難病に悩む衆生を治療して
きたのです。
ガンさえも治るびわの葉療法の威力
びわの葉には、ブドウ糖、蔗糖、果糖などいろいろな成分が含まれていますが
その中のアミグダリンという物質が薬効成分なのです。そしてこのアミグダリンが、
ビタミンB17になるのです。
ガンに画期的な効果があるとして、今、国際的に脚光を浴びているこのビタミンB17
こそびわの葉の驚くべき効果の主役でもあるのです。
このビタミンB17は、体温と共に暖められると浸透して、細胞の中にまで入っていき、
炎症やガン細胞も治してしまうほどの力を発揮します。
そのため、びわ葉温灸療法で、もぐさと共に圧力を加えて血行を促すと、酸素を補給すると
共に血液を浄化してくれます。汚れた酸性の血液は、あらゆる病気の原因とも言われますが、
ビタミンB17はこの酸性血液を、健康な体の持つ弱アルカリ性の血液に浄化する働きがある
ことが、すでに証明されているそうです。
☆枇杷もぎてまづ一粒の甘さかな