『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『裏切りのサーカス』

2012-05-14 | 立ち直っていく、という時に。
先週『裏切りのサーカス』を観ました



原作は、『ナイロビの蜂』『テイラー・オブ・パナマ』などの、ジョン・ル・カレ。
今回は、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の映画化です。



監督は、『ぼくのエリ 200歳の少女』を撮ったトーマス・アルフレッドソン監督です。



キャスト
ゲイリー・オールドマン/キャシー・バーク/ベネディクト・カンバーバッチ
コリン・ファース/スティーブン・グレアム/トム・ハーディ
キアラン・ハインズ/ジョン・ハート/トビー・ジョーンズ
サイモン・マクバーニー/マーク・ストロング ほか。

『レオン』や、
『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラック役、ゲイリー・オールドマン。



『英国王のスピーチ』のコリン・ファース。ほか。







<公式サイトより引用>

東西冷戦下、英国情報局秘密情報部M16と、ソ連国家保安委員会KGBは、
熾烈な情報戦を繰り広げていた。

そんな中、英国諜報部『サーカス』のリーダー・コントロール(ジョン・ハート)は、
組織幹部の中に、長年に渡りもぐりこんでいるソ連の二重スパイ『モグラ』の存在の情報を掴む。

ハンガリーにいる情報源との接触を試みるが失敗。冒頭シーン。

その作戦の失敗により、コントロールと、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)は、
組織を去ることになる。

直後に、コントロールは、謎の死を遂げ、
引退したスマイリーの元に、『モグラ』を探しだせ、という新たな命令が下る。

標的は組織幹部の4人
<ティンカー(鍵掛け屋)/トビー・ジョーンズ>
<テイラー(仕立屋)/コリン・ファース>
<ソルジャー(兵隊)/キアラン・ハインズ>
<プアマン(貧乏人)/デヴィッド・デンシック>

過去の記録を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。

浮かび上がるソ連の深部情報ソース『ウィッチクラフト』
そしてかつての宿敵、ソ連のスパイ『カーラ』の影。ホントウに影。

やがて彼が見出す、意外な裏切り者の正体とは??



上記の説明だけでも、う~んなのに、

ここに、スマイリーの妻アンと<テイラー(仕立屋)/コリン・ファース>の不倫や、

ソ連国家保安委員会KGBのイリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)と、
実動部隊<スカルプハンター>のひとり、リッキー・ター(トム・ハーディ)の恋愛。

冒頭の、ハンガリーにいる情報源との接触で死んだことになっていた、
同じく実動部隊<スカルプハンター>のマーク・ストロングと<テイラー>の関係。など、

もう、てんこもりが、静かにじっくり、進んでいくんです。
てんこもりだけど、丁寧に作られています。



ぜひ観て欲しい・・・と言った人のほとんどが、
二度観ること、或いは、相関図を把握していくことをすすめる、と言った作品、

『裏切りのサーカス』は、味わい深い、いい映画でした。

私は、公式サイトの<必読>部分を確認していった為、
大丈夫でしたが、より楽しむために、やはり、相関図は必要です。

映画館でも、配られていました

最後、音が哀しいです。



音楽は、アルベルト・イグレシアスです。