カサブランカのホテルに着いて まず荷物の整理をし お風呂に入って何とか人心地付きます。
そして落ち着くとお腹が減ってきました。
でもホテルのベランダから周辺を見回しても オフィス街っほいのでレストランらしいお店は見えません。
ガイドブックの人気のお店までは、タクシーで行くしかないし
そして夜のオープンが8時からで・・・。
食べ終わってから またタクシーで帰ると何時に寝れるかな・・・
と思うと そこまでして外出する気が出ません。
なるべく体力を戻すために寝ていたいな~と考えていたら。
主人から嬉しい言葉が。
「何か見てこようか? この辺で食べれる所を探すか・・・テイクアウトがあれば買ってくるよ。」と
主人は私の疲れた顔を見て、これは外に食事行きたくないモードだな~と観じたみたいです。
私は大喜びしながらも K君の話を思い出しました。
K君は前日にカサブランカに着いて、少し外をウロウロしていたらしいのですが
彼の話では「カサブランカは治安が悪いようですよ! 昨日怖かったので。」
と言ってたんです。
彼は旅が好きで モロッコの前にはドイツを1か月かけて1周したというので
旅には慣れているようです。
確かに治安は良さそうな雰囲気ではありませんでしたが、ホテルのレストランも
見た感じ今一な料理を出す雰囲気です。
なので まあ主人に任せてみよう となりました。
主人は大きなミネラルウォーターと生のオレンジジューズと ピタパンのようなパンを
買って来てくれました。
この生絞りのオレンジジュースが冷たくて オレンジのつぶつぶが入っていて美味しい!
それにピタパンのような 何て言ったらいいか分からないパンもアルミホイルに入っていて
ホカホカで 中に焼きサバのほぐしたのが入っていました。
さすが海のそばだからかサバも新鮮で美味しい。
こんなの日本に無いね~でも美味しい!と感動していたら
主人はこれらを購入した経緯を楽しそうに話してくれました。
「まず水が売ってある何でも屋さん?お菓子やさん?みたいな所で買ってん。
すごく安かったで~! それからウロウロしてたら閉まりかけの店があってん。
そのお店で食べる事が出来るみたいな感じやねん。
それでショーウインドウに食べ物が入ってたから これをテイクアウトしたいと指さし手帳を
見せて言ってん。(ちなみにアラビア語の指さし手帳という旅用の本の事です)
そしたら店員さんは 無理みたいな事を言って断っている感じやねん。
何言ってるか分からんかったけど そんな風やった!
困ってたらな お客さんなのか?オーナーなのか?分からんけど
客席に座っていたおじさんが その店員さんにどなるように何か言ってて
それで結局テイクアウトOKになってん!
そのおじさんが俺を見て 笑顔で大丈夫!みたいな感じの顔をしてくれてん。
それで買えてん!」
その話を聞いていて すごいな~と関心しました。
この人は笑顔で人を動かすな~と。
おかげで手軽で美味しい物を食べて ゆっくり眠る事が出来ました。
主人と見知らぬモロッコのおじさんに感謝です。
ありがとう。
さて明日から本格的にモロッコを旅するぞ~!
つづく