癒しの樹日記

身近な情報や日々感じた事を書いていきたいです。

モロッコ旅行⑧

2012-12-11 07:59:17 | モロッコ旅行

医師に観てもらうと言うと 主人はクスール・ボヤージュに電話しました。

携帯を無料で借りていたので 困った時にはいつでも電話出来ます。

それに応対してくれるのも日本の女性なので安心でした。

電話の相手の秋山さんに主人は事情を話します。

そして秋山さんが ドライバーのムスタファに連絡を取り 彼に来てもらうことになりました。

ムスタファはフェズではなくて 隣の町の宿に泊まっているので

1時間はかかると言う事でした。

たぶんフェズより隣の町の宿のほうが安いからかもしれないな~と思いながら

彼を待っていたら 急いで来てくれたのかすぐに部屋にやって来ました。

そこからの彼の行動は素晴らしかったですよ。

私の顔を観て 私に「すぐに医師を呼んでくるから 安心して寝ててください。」と言い走って医師を呼んで来てくれて。

運が良く たまたまリヤドのかかりつけの医師が 空いていたそうで すぐに来てくれました。

 

でも 医師に観てもらう!と決めた瞬間から 急に寒気が消えて 熱くなってきます。

熱が下がってきたのが分かりました。

その時 水を飲め とか 深い深呼吸をしろ とか 見えない物達がアドバイスをしてくれます。

水!水を飲むからちょうだい!と主人に言うと 主人は持参したポカリスエットの粉末を

水に溶かして出してくれます。

 

このポカリの粉末も 不思議なんですが 重いので(500グラム入りなので)買ったはいいけど

秋のモロッコだからいらないかもと トランクから出していたんです。

なのに何を思ったか 無意識でまたトランクに入れていたんです 私が・・・。

こうなる事を予測していたように 胃薬やその他もろもろをトランクに入れていました。

今まで色々な国に行っても(たとえばエジプトなんかでも) 薬とか持っていった事がなかったのに。

まるでこうなるのが無意識レベルで分かっていたように 冷えピタも入れていました。

そしてそこからただひたすら ポカリを飲んでは深呼吸して 飲んでは深呼吸を繰り返していました。

なのでトイレが近い近い!

寝ようとすると 水を飲みなさい! みたいな声が聞こえるので またごくごくと飲んで

深呼吸しなさい!と言われて深呼吸をする・・・。

これは熱の為に幻聴か?とも思ったんですが 意識はしっかりしていたのでアドバイスなんだろうな~と。

 

そのせいか医師が来る少し前から お腹がゆるくなって来ました。

いきなり大量に水分を取ったからか? 分かりませんが。

そしておじいさんのモロッコ人医師が来てくれて 私の症状を言うと

熱を測ったり お腹を触診したり 舌を調べたり 脈診を観たりと

昔の日本のお医者さんのようでした。

そして とても優しく接してくれました。

ここで細かい事まで英語やフランス語で言えないので 電話で秋山さんに通訳してもらって説明します。

 

そして 診察が終わり おじいさん先生は私の頭をなでながら

「大丈夫 安心していいからね 大丈夫だから 」と言うと ムスタファとリヤドの女性マネージャに

厳しい顔で「彼女はそうとう熱が高いから 24時間は動かすことはしてはいけない!」と言い

私にも 今から24時間はベットから出てはいけない 安静にしていなさい と言います。

原因はよく分からないままでしたが 熱の高さに用心した方が良いと思ったのかもしれません。

私的には 峠は越えてどんどん下がってきているのが分かったのですが

先生はどんなに熱が下がったとしても 高熱を出した後だから駄目!と言い切ります。

 

その時ムスタファが「実は彼女は明日砂漠に行く予定なんです。」と言うと

先生は「砂漠!!!駄目だ!駄目!こんな身体でありえない!死ぬ気か?」みたいな事を言っているようでした。

そして先生は私を観て「君は24時間は動いてはいけないよ 砂漠も駄目だし 車に乗るのも駄目だよ

食事も固形物は24時間は食べてはいけない ハリラスープだけ飲んでいなさい。

スープもゆっくり飲むんだよ。 分かっているね 君は高熱を出したんだからね!

砂漠は駄目だからね!分かったね。」

と何度も何度も言い聞かせてきます。

よっぽど熱が高かったみたいでした。

その後リヤドのマネージャーに 深夜の何時にハリラスープを飲ませるように

そしてそのスープにスパイスは入れないように と指示していました。

リヤドのマネージャーも心配そうに深刻な顔で話を聞いています。

みんなが私の為に色々としてくれている事に 感動でした。

 

そして処方箋を出すから付いてきなさいと 主人とムスタファを連れて帰って行きました。

その後私一人になると また同じ声が聞こえてきます。

水分を取りなさい 深い呼吸をして と・・・。

それからポカリの1.5リットルを飲み干したくらいに 主人とムスタファが薬を持って帰って来ました。

主人いわく「処方箋もらってから薬屋さんまで遠かった~! 車で行ってんけどだいぶ走ってもないねん!

ドライバーさんも道を人に聞きながらすごい探してくれてな~いい人やわ~!俺一人じゃあ無理やった!」

と どれくらい大変だったかを話してくれました。

もうドライバーのムスタファとは仲良くなっていたのですが これを期によけい信頼が増したんです。

そして薬も種類が多くて 飲む時間もバラバラなのと ややこしいのとで・・・。

ムスタファに聞きながら 私が日本語に訳して 主人が薬の箱に書いてと。

そして薬を飲んでから明日どうするのかを決めかねていたんです。

私達2人ならもう1泊ここで宿泊してから 翌日砂漠にと変更も出来たのですが

K君も一緒だからそれは出来ません。

その場合は私達だけフェズに残り 回復してからそのままマラケシュに違うドライバーを頼んで行く事になります。

何より満月の砂漠が1番のメインだったのに それが行けないとなると・・・。

そう思ったら悲しくなってきたんです。

何で~!!!という気持ちもあったので。

これは我慢するより 感情を出しちゃえ!と思い 子どもみたいに泣き出しました。

そしたらムスタファが寝ている私の頭に手を当てて コーランを読みだしたんです。

それが不思議な感覚でした。

何を言っているのかは 全く分かりませんが とても繊細な光を感じるようなエネルギーが流れて来ます、

これはヒーリングされている時と同じエネルギーみたい・・・と。

どんどん悲しい気持ちが和らいで来ます。

祈りのエネルギーでした。

知識で祈りのエネルギーは良いと知っていましたが 大観するのは初めてです。

スーっと荒かった振動が元に戻るのが分かりました。

清々しい気分になり その光のような感覚に感動です。

結局ムスタファは夜中まで付き添ってくれました。

明日は朝早いのと 長距離運転をしなくてはいけない1日なのにです。

私が申し訳ないと言うと 笑顔で大丈夫だからね!と言ってくれます。

 

それから砂漠に行くのをどうするか?という話になり

私は行けたら行きたい!と思ったまま言います。

主人はたかちゃん次第だと言い ムスタファも出来たら連れて行ってあげたいみたいな事を言い。

では明日の朝にどうするか決めて電話する事になりました。

無理そうなら電話するけど 大丈夫ならしないから迎えに来てと。

 

それから私は忙しかった~!

薬を飲んでからまた6時間後に飲む薬があって その間もハリラスープを飲んだり

また水分~!と言われて 飲んで トイレに行ってと・・・。

大量に水分を摂取したからか 熱のせいなのか お腹もどんどん下って来ました。

今思えば薬のせいだと思います。

日本で薬を飲んでも 胃腸がその薬を出そうとして すぐに下してしますので。

 

結局ポカリと水を合わせて6リットル飲みました。

わずか半日でです。

飲んでは出してを繰り返していました。

そして一睡もせずに朝になり 体調もましになっていたので どうするかの選択をする事に。

私は身体に聴く事にしました。

そして 砂漠のキャンプに行く事を想像したら・・・また急に頭が痛くて気分が重くなる

では このフェズにもう1日泊まると想像したら・・・もっと気分が悪くなりました。

え!?じゃあね~ 砂漠に行くけどキャンプはしないで 砂漠のホテルに泊まるのはと想像したら

とても清々しい気分に。

なるほどね~ フェズからは出た方が私には良いんだな~と考えていたら

主人が真剣な顔で「俺な~この街から早く出た方が良いと思うで。」 と急に言い出しました。

「なんかここに残るのはよ良くないような気がするねん!」と。

ちょうどその事を考えていた時だったので 主人を使ってのメッセージだな と分かりました。

 

この街は私には重い波動なんです。

そして 色々付いてきてるな~というのも観じてたので いつもの言葉が頭に浮かびまず。

光に群がる影に注意しなさいと。

これは昔から霊感や直観が鋭い人達に いつもこの手の事を言われていたので。

あなたは光が強く そして優しいから みんな光を求めてよってくるので注意してね と。

それに この旧市街をまんべんなく歩いたしな~。

まあいつもの事なので 慣れていますが今回は数が多いな~。 

これ以上はしんどいし やっぱり満月の砂漠に行きたいし 

よし!行こう!と決めてからは 気分が変化したからか いつものニコニコ笑顔のたかちゃんに戻ってました。

あんなに高熱を出したのに 関節炎にもならずに歩けます。

そして 主人も元気な私を観て 朝ごはんが食べたいから言って来て!と。

う~ん私は病人なんだけどね・・・と思いつつ 言葉が通じないし 騒動のために夕食抜きだったしと思い

まだ暗い時間なのに守衛さんを起こして お願いして来ました。

もちろんフランス語で。

勉強して良かった~と思いながら いやな顔ひとつしないメイドさんや守衛さんに感謝しながら

チェックアウトしたのでした。

 

つづく

 


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