癒しの樹日記

身近な情報や日々感じた事を書いていきたいです。

モロッコ旅行⑥

2012-12-05 22:16:49 | モロッコ旅行

フェズをガイドさんと4人で回っていると この街が迷路と言われているのがよく分かります。

道が狭いうえに 入り組んでいて その狭い道にお店が密集している。

こんな観じです。

荷物もロバや馬が運んでいます。

ちなみにこの2頭は待機中の子達です。

 

最初にガイドさんにリヤドでもらった地図を見せたんです。

そしたら すかさずガイドさんは「モロッコ人は地図は読めません!」と断言して。

え!じゃあどうしているの?と聞くと

「私達は頭にGPS装置が入っているんです。」と冗談なのか本気なのか分からない表情で言います。

「なのでモロッコ人はみんな 感覚で道を覚えているので 地図を見せても全く読めないんです。

僕もガイドになりたての時は たまに迷いましたよ。 得にフェズの旧市街のメディナの道は入り組んでいるので。」

地図を読めないと自分の地元では大丈夫でも 地元以外はどうするのだろうか?と思ったんですが 

そういえばドライバーのムスタファもカサブランカで道を何度も聞いていたな~と。

元々砂漠の民だったベルベル人が多いモロッコなので 地図を読むという習慣がなかったのかもしれません。

だって砂漠に地図があっても意味がないので。

前も後ろも左右も砂漠の砂丘 砂丘 砂丘 頼れるのは星の位置や月や太陽の位置だけと

なにより自分の感覚が大事だったんだろうな~と。

ガイドさんの言う 「頭にGPSが入っている」は遊牧民族ならではの言葉だったんです。

何かかっこいいですね。

 

そしてフェズの迷宮を歩いていたら・・・

色々な人が挨拶してきます。

「へい!ジャポン!」「オハヨウゴジャイマース!」「オゲンキデスカ!」と よくある観じです。

私はその声掛けに全部元気に返事してました。

そしたら ガイドさんが「あなたは大阪の人ですか?」と

そうだと答えると笑顔で「大阪の人はモロッコ人と気性が合います。モロッコ人は底抜けに明るい

大阪の人も明るくて壁を作らないから 僕は好きなんです。」

 

モロッコでは声をかけられて無視するより 積極的に返事したり こちらから挨拶したりすると

反応がみんな良い事が分かりました。

なので市場の中でも明るく反応してたら みんな笑顔になるので 怖くないんです。

ガイドさんと一緒だからか 変な売り子もよって来ませんでした。

 

そしてしばらく歩いていて ロバに道をゆずる為に端によって待っている時でした。

乞食のおばあさんが ガイドと何か笑いながら話しています。

知り合いのなかな?と思い 何を話してたの?と聞いてみたら

「あのおばあさんが私にお金を恵んでくれと言います。 

私は昨日も来たので、その時にあなたにお金をあげましたよ と言いました。

そうしたらおばあさんが、それは私以外の人だろう、私はもらってないよ。ととぼけるので

いいえ私は昨日あなたに上げましたよ。と言ってたんです。」

なんともお茶目なおばあさんです。

色々と話を聞いていると イスラム教の教えで 持っている人は持っていない人に与えなくてはいけない

という教えがあるようで 彼らは自分より貧しい人には気持ちよくお金を与えると徳を積む事になるから

と言っていました。

その考えは私も賛成です。

そしてこれは私の解釈なんですが 逆に持っている人からもらうものとも思っているようです。

 

例えばお店なんかで スペシャルプライスで1枚400DHだけど 300DHにするからと言われて

それを何枚か購入して いざお会計になると合計が違うんです。

その時は植物で出来たショールが気に入り 3枚購入しました。

そしたら900DHですが 一緒に付いてた店員さんは1200DHと言います。

え!?1枚300でしょう?と聞きなおすと 店員のおじさんの反応が面白かった!

あ~!!!間違えた~!!!と自分の頭をポカポカ叩くようなしぐさをします。

あきらかにわざと間違えているのは分かるんですが その無邪気な態度に笑えます。

これはあきらかにいつもの手なんだろうな~と観じました。

観光客は疲れている人や 色々購入して何がなんだかわからなくなる人も多いから

これで懐に入れているんだろうな~と。

でもここで彼が悪い顔で「ちっ!バレタカ!」みたいになっていたら 私もムカついていたかもしれませんが

あ~僕としたことが~!!!とエンターテイメント的な反応をしてくれます。

その反応が可愛い・・・何故か許せてしまうんです。

彼からすれば 観光客は旅行出来るんだからお金持ちと思うんでしょうね。

お金持ちだから 少しくらいふっかけてもいいと・・・。

まあお国柄なんでしょうね。

 

つづく

 

 

 


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