・カチューシャ可愛や別れの辛さと唄ふ妾(わたし)が一番可愛ひ
(かちゅーしゃかわいやわかれのつらさ と うたう わたしが いちばんかわいい)
・沢田の馬鹿奴妾(わたし)が目立って悔しいかそれなら演技でなんとかしたら?
(さわだのばかめ わたしがめだって くやしいか! それならえんぎで なんとかしたら?)
・抱月先生ごめんなさいね許してね妾(わたし)が悪いの泣けてきちゃった
(ほうげつせんせい ごめんなさいね ゆるしてね わたしがわるいの なけてきちゃった)
・難しい事は妾(わたし)はちっとも解らない けど抱月だけは妾(わたし)の全て
(むずかしいことは わたしはちっともわからない けどほうげつだけは わたしのすべ て)
・離さない一時たりとも抱月(あのひと)を夫人(おくさま)が来てさらって往くから
(はなさない いっときたりとも あのひとを おくさまがきて さらってゆくから)
・「島村抱月頭でっかち馬鹿な奴妾(わたし)を置いてどうして死んだ!」
(しまむらほうげつ あたまでっかち ばかなやつ わたしをおいて どうしてしんだ!)
・抱月の全ては妾(わたし)のものなりき彼の破片も渡すものかは
(ほうげつの すべてはわたしのものなりき かれのはへんも わたすものかは)
・「カチューシャ」で基督蘇え給へりと書いた抱月(あなた)が何故蘇らぬ?
(「かちゅーしゃ」で きりすとみがえたまえりと かいたあなたが なぜよみがえら ぬ?)
・妾(わたくし)を支えるダンスの相手はだあれ?わからない!沢田さんなの?優しい紳士(ひと)ね
(わたくしを ささえるだんすのあいてはだあれ?わからない!さわださんなの?やさしいひとね)
・慰めも弔辞も妾(わたし)はわからない信じられない抱月の死など
(なぐさめも ちょうじも わたしはわからない しんじられない ほうげつのしなど)
・「大好きな抱月(あなた)妾も今逝くわ。未来永劫貴方と一緒よ」
(「だいすきな あなたわたしもいまいくわ みらいえいごう あなたといっしょよ」)
・「妾(わたし)の遺骨は抱月(せんせい)と一緒に納めてね」残る須磨子の遺言悲し
(わたしのいこつはせんせいといっしょにおさめてね」のこるすまこの ゆいごんかなし)
・「抱月をこの世で一杯愛したわ。あの世も同じよ抱月だけよ」
(ほうげつを このよでいちばんあいしたわ あのよもおなじよ ほうげつだけよ)
・「あなた来たわよ須磨子が来たのよ抱き締めてここでは真実あなたの妻よ」
(「あなたきたわよ すまこがきたのよ だきしめて ここではしんじつ あなたのつまよ」)
これはもちろん、松井須磨子が詠んだ句ではなくて、映画「華の乱」を見た私が松井須磨子になったつもりで詠ませて頂いた句です。
松井須磨子役を演じられた松坂慶子さんが大好きなことと、その演技が本当に須磨子のわがままさ、放埓さ、激しさをすばらしく演じておられたので、気性の激しい私もすっと須磨子の霊に取り付かれたように一気に詠み上げることができました。
あえて私と言う字を妾(めかけ)の字にしたのは、事実上、島村抱月には戸籍上の妻があり、須磨子の立場は所詮愛人であること。また妾と言う字は(わたし)とも読むので、この須磨子の気持ちと立場を表現するのにぴったりだと思い、使いました。
ここで言う「沢田の奴目」と須磨子が詠んでいる沢田正二郎は、須磨子の愛人、島村抱月が立ち上げた「芸術座」の俳優、沢田正二郎のことです。この映画でも「復活」で主役カチューシャの相手役を演じています。石橋蓮司さんが演じておられます。
この次は、石橋蓮司さん演じる、沢田正二郎になりきって詠んだ句をご披露したいと思います。
なんだか、今、何か大きなものに背中を押されている気持ちです。
1時を過ぎたのですが、起きて来て書いてしまいました。
さすがに冷房も扇風機も無く暑いです。
おやすみなさい
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(かちゅーしゃかわいやわかれのつらさ と うたう わたしが いちばんかわいい)
・沢田の馬鹿奴妾(わたし)が目立って悔しいかそれなら演技でなんとかしたら?
(さわだのばかめ わたしがめだって くやしいか! それならえんぎで なんとかしたら?)
・抱月先生ごめんなさいね許してね妾(わたし)が悪いの泣けてきちゃった
(ほうげつせんせい ごめんなさいね ゆるしてね わたしがわるいの なけてきちゃった)
・難しい事は妾(わたし)はちっとも解らない けど抱月だけは妾(わたし)の全て
(むずかしいことは わたしはちっともわからない けどほうげつだけは わたしのすべ て)
・離さない一時たりとも抱月(あのひと)を夫人(おくさま)が来てさらって往くから
(はなさない いっときたりとも あのひとを おくさまがきて さらってゆくから)
・「島村抱月頭でっかち馬鹿な奴妾(わたし)を置いてどうして死んだ!」
(しまむらほうげつ あたまでっかち ばかなやつ わたしをおいて どうしてしんだ!)
・抱月の全ては妾(わたし)のものなりき彼の破片も渡すものかは
(ほうげつの すべてはわたしのものなりき かれのはへんも わたすものかは)
・「カチューシャ」で基督蘇え給へりと書いた抱月(あなた)が何故蘇らぬ?
(「かちゅーしゃ」で きりすとみがえたまえりと かいたあなたが なぜよみがえら ぬ?)
・妾(わたくし)を支えるダンスの相手はだあれ?わからない!沢田さんなの?優しい紳士(ひと)ね
(わたくしを ささえるだんすのあいてはだあれ?わからない!さわださんなの?やさしいひとね)
・慰めも弔辞も妾(わたし)はわからない信じられない抱月の死など
(なぐさめも ちょうじも わたしはわからない しんじられない ほうげつのしなど)
・「大好きな抱月(あなた)妾も今逝くわ。未来永劫貴方と一緒よ」
(「だいすきな あなたわたしもいまいくわ みらいえいごう あなたといっしょよ」)
・「妾(わたし)の遺骨は抱月(せんせい)と一緒に納めてね」残る須磨子の遺言悲し
(わたしのいこつはせんせいといっしょにおさめてね」のこるすまこの ゆいごんかなし)
・「抱月をこの世で一杯愛したわ。あの世も同じよ抱月だけよ」
(ほうげつを このよでいちばんあいしたわ あのよもおなじよ ほうげつだけよ)
・「あなた来たわよ須磨子が来たのよ抱き締めてここでは真実あなたの妻よ」
(「あなたきたわよ すまこがきたのよ だきしめて ここではしんじつ あなたのつまよ」)
これはもちろん、松井須磨子が詠んだ句ではなくて、映画「華の乱」を見た私が松井須磨子になったつもりで詠ませて頂いた句です。
松井須磨子役を演じられた松坂慶子さんが大好きなことと、その演技が本当に須磨子のわがままさ、放埓さ、激しさをすばらしく演じておられたので、気性の激しい私もすっと須磨子の霊に取り付かれたように一気に詠み上げることができました。
あえて私と言う字を妾(めかけ)の字にしたのは、事実上、島村抱月には戸籍上の妻があり、須磨子の立場は所詮愛人であること。また妾と言う字は(わたし)とも読むので、この須磨子の気持ちと立場を表現するのにぴったりだと思い、使いました。
ここで言う「沢田の奴目」と須磨子が詠んでいる沢田正二郎は、須磨子の愛人、島村抱月が立ち上げた「芸術座」の俳優、沢田正二郎のことです。この映画でも「復活」で主役カチューシャの相手役を演じています。石橋蓮司さんが演じておられます。
この次は、石橋蓮司さん演じる、沢田正二郎になりきって詠んだ句をご披露したいと思います。
なんだか、今、何か大きなものに背中を押されている気持ちです。
1時を過ぎたのですが、起きて来て書いてしまいました。
さすがに冷房も扇風機も無く暑いです。
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