異空間の中の孫弟子Dちゃん

2011年08月09日 | だいちゃんのこと


昨日はドラムのレッスンを卒業してから師匠に言われていた師匠の師匠に会って来た



Dちゃんは孫弟子・・・といったところだろうか…



アポなしで師匠の師匠『寅さん』のお店に行ってみた



昭和初期を想わせるたたずまい・・・


レトロな雰囲気を醸し出す…


かなりの異空間






寅さんは私たちを見つけると


大歓迎してくれた




すぐに



「おい、ドラム叩け」



と、Dちゃんを促す



道ばたに無造作に置かれたそのドラムは寅さんの全てを語っているかのようだった




Dちゃんは、というと



師匠がいるのかと思い、喜んで出かけたものの師匠は居らず、いきなり「ドラムを叩け」と言われたことに躊躇している


腰が一歩も二歩も引けていてなかなか、寅さんに近づけない





それでも、気さくな寅さんのおかげでドラムに引き寄せられおずおずとドラムの前に座り、恐る恐る叩き始める



そのうちにお店の奥から寅さんはキーボードを出し、音でDちゃんと一つになる




しばらく、心地よいセッションが続き、休憩となる



ここは、お店なので


かき氷を注文



寅さんがDちゃんにいろいろ話しかけるがDちゃんの緊張はまだ解けない


お母さんと寅さんが話を進めていると



近所に住む88歳の眼科女医さんが仕事帰りにやってきてDちゃんを見るなり




「この子、物が二つに見えるはずじゃ」

「口を閉じなさい(頭が)足らんように見えるよ



いきなりのことでお母さんもDちゃんも呆然・・・




この方の生きてきた年を考えると無理もない発言ではあるが、Dちゃんは「・・・」



寅さんは慌てて



「そのままでええ~、そのまま自分らしくしたらええ」



と、Dちゃんに言ってくれたが



やっぱりDちゃんは「・・・」



和みかけた心がまた閉ざされた




88歳の現役女眼科医さんは寅さんに



「7時過ぎたら、うるさいから音を出したらいけんよ



と言い残し帰って行った





その後、また寅さんとのセッションをするも乱れた心はそのまま音になって現れた





しばらくして、またそのおばあさんは現れ、やっぱりDちゃんが気になるのか7時まで音を出されると困ることが言いたいのか(その時は4時頃だった)・・・




今度はいきなりDちゃんの顔の前に指を突き出し



「これ、何本早う、言ってみられ




師匠の手前、ぐっと我慢したが何とも失礼極まりない



Dちゃんはただただ呆然・・・



このおばあさん、どうしても二重に見えて欲しいのだ





Dちゃんは内斜視があるのは事実だが、定期的に眼科医にもかかっており

視力も1.0と0.8とお母さんやFちゃんに比べると遥かに素晴らしい視力をしている







寅さんも困惑顔…






ん~~~、度々このおばあさんが現れるとなると私は耐えられませんT師匠…




せっかくの機会をちょっと苦い思いで終わらせてしまい、帰りの車の中でDちゃんに


「また、寅さんとこ、遊びに行こうな・・・」


のお母さんの声にDちゃん



「・・・T師匠がええ・・・」



と。








あったかい寅さん



「D、卒業したら寅さんとこのラーメン屋を一緒にしよう。働きながらドラムが叩けるんで。良かろうが~」



Dちゃんの心にどう残ったでしょうか・・・





























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