昨日NHKで放送された
『君が僕の息子について教えてくれたこと』
https://www.youtube.com/watch?v=R89EQEBSkZA
この番組について いろいろな立場のお友達が 記事として上げていたので便乗して・・・
(記事とは関係ありませんが)
21年前、私の元に『だいちゃん』というダウン症の男の子がやってきました。
(だいちゃんが生まれる前までは)スポーツが大好きだったお母さんは 子どもが生まれたら
『キャッチボールしよう』
『バレーボールしよう』
『マラソンもいいな~』
あんなことも こんなことも いっぱいしたい(*´艸`*)~☆ミ
誰もが夢に描く『子どもが出来たら・・・』・・・
生まれて此の方 病気という病気をしたことのないお母さんでしたが なぜか 『障がいを持つ子供を授かるかも知れない』という気持ちが心の片隅にありました。
なぜでしょう・・・
保育園、幼稚園、小学校、中学校・・・いつもお山の大将だったお母さん
「〇〇ちゃんが意地悪されてる」
「●●君が困っているらしい」
友だちのSOSを聞きつけると 先頭を切って やんややんやと出かけていたお母さん
なので人一倍、先生に怒られたと思うけど 先生からの信頼も人一倍あったと自負している
先生が忘れた届け物を先生と一緒に皆の家に配りに歩いたことも数しれず・・・
そして何より 「〇〇と××が喧嘩してる?上手くまとめといてくれ・・・」そんなことも たくさんあった
そんな先生方が いつも言っていた言葉・・・
「もう少しだけ 弱い立場の人の気持ちを考えられるようになったら 最高のリーダーになれるんだけどなぁ~」
ということで この時から だいちゃんはお母さんの元に生まれてくるようになっていたのです
妊娠中・・・
『ダウン症』という言葉も知らなかったお母さんが 何故か ダウン症の方の療育についての勉強をしてみたり・・・
(もちろんお腹にいる子が 『ダウン症』なんて知りませんでしたよ。なんせ お母さん!高齢ではありませんでしたから(*´∀`*)まだまだピチピチの20代でしたから・・・(笑))
なのに・・・だいちゃんが生まれてくる準備が出来上がっていたんです・・・今思っても不思議なことです
それだからといって だいちゃんがダウン症とわかって 『はいそうでしたか♪(*´∀`*)』とはいかず・・・
何もかも真っ暗になりました。
神も仏もあったもんじゃない
キャッチボールの夢も バレーボールの夢も 普通に笑い合えるってことも
全てが 消え去りました
だいちゃんと向き合える日が来るまで 世の中のすべての色がなくなりました
思い出すのは だいちゃんに会いに行く病院の暗い廊下の色だけです
後は・・・カーテンって開けたっけ?
真っ暗な部屋で ただひたすら お乳を絞っていました
吸ってくれる赤ちゃんがいないので お乳はなかなか思うように出ず・・・とにかく食べて食べて・・・結果・・・今のお母さん(´ε`;)
だいちゃんの退院が決まってからは もう 後ろを見ることはやめました
まぁ~元々、前を向いて歩くタイプなので 気持ちの切り替えが済んだら後は前進あるのみ・・・です!!
そしてお母さんは
①だいちゃんの前で だいちゃんのことでは泣かない!!
どんな戒めにあっても どんな悔しいことがあっても だいちゃんのことで だいちゃんの前では泣かない!!
②とにかく愛情を受けて育った子は愛される子になる!! 誰よりも 愛情注いで 育てる!!
③私自身が だいちゃんの障害にならないようにする!!(ここは 自信ないところだけど・・・(^^ゞ)
自分自身で色んなこと決めて 今・・・あれは・・・(^^ゞ と思うところもあるけれど
おかげで だいちゃんは誰にでも愛される青年になった
だからといってサポートは必要不可欠ではあるが ・・・
21年・・・
未だお母さんにも理解不能な面はたくさんある
だいちゃんの思いは 私たちが考えるより もっと深くもっと色んなことを考えているのだと思う
そして 誰よりも 平和を願っているのだとも・・・
よく冗談で
「だいちゃんの頭の中を割って見てみたいよなぁ~」
なんて言うけれど それほど だいちゃんはいろんなことを考えて いろんな事を願っているのだということを 共に暮らしているとよくわかる
ただ…発する言葉が 乏しいので 解りにくさがある
だいちゃんが最近よくする発する言葉の中で
「僕は障害者(たまに「ダウン症だから」とも・・・)だから わからんのんよ」
だいちゃんのこの言葉をお母さんはどれほど理解しているのだろうか・・・
この言葉を聞くたびに 胸が締めつけられる思いである
が・・・そこでひるんではいけないと思っているお母さん
この言葉が正しいかどうか(いや・・・正しくないと思う(^^ゞ)
「だいちゃん!! 障がい者じゃから いつまでも可愛いし 、みんな だいちゃんが大好きなんじゃが~ 有名人だし~(『有名人』という言葉が好きらしい(笑))
とりあえず だいちゃんは
「あ~(*´艸`*)そっかぁ~」 納得したフリをしてくれる
まだまだ・・・だいちゃんとお母さんの旅は続く・・・
行ったり来たり・・・
まだ 悔しいことに遭遇することもあったりする
奥歯を噛み締めて 息を飲み込むことも・・・
それでも やっぱり これからも だいちゃんのことでだいちゃんの前では泣かない!! (あ~~~~~~(* ̄□ ̄*;思い出したことがあった~~~~~ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!)
ことを 誓いたいと思う
いつまでも 誰にでも 愛される大人な子どもであるために・・・
今回のテレビでは 自分の子供の行動に理解できない外国の作家さんが 東田さんの『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』という本を読み救われた・・・そして多くの人に・・・ということで英語版を出版した
というもの
だいちゃんはダウン症で自閉症のお友だちとはまた違った困り感があるんだけど
でも・・・困り感があるということでは一緒で・・・
接する側が 奇怪な言動を 『何か 意味深いことなのかな?』 と考えれば サポートも少しゆったり出来るようになるのかな・・・
障害を持つ仲間たちの言葉が 言葉を発することが苦手な仲間たちの救いになっていることはとてもありがたいことだと思います
そして・・・困り感を持たない人たちが 少しでいいから そんな彼らのことを知って手を差し伸べてもらえたら嬉しいなぁ~
困り感を持つ人たちにも たくさんの『夢』があって 困り感があるがために
夢を見ることも出来ない現実があるということを知って欲しい
ということで
やっぱり お母さん!! だいちゃんの夢・・・諦めかけてたけど 諦めない!!
頑張る!!