蹄鉄の問題点は、他にも多々あります。前回書いたのは蹄鉄の衛生面からの問題点ですが、運動力学上の問題点も大きい。
もう一度健康な野生馬の蹄
ですが、この蹄は底面が曲線を描いています。こんな感じこれで、地面を「捕まえて」動き回っているわけですね。
この場合、重要な蹄の構造物は「蹄叉」になります。蹄叉は、天然のクロックスみたいなもので、クッション性も優れ、滑り止めの効果も高い、重要な組織です。
それに対して、削蹄・装蹄されている馬の蹄底は、真っ平になってしまっています。ヤスリがけして真っ平にしてしまってますね。するとこうなる。
これで運動すると、蹄にはこんな力がかかります。
蹄鉄の断端に踏み込むたびにガチガチ力がかかることになってしまいます。
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