ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

テーマ別に連載形式になっています。テーマ別に最初の記事からお読みください。

サシバエを知る

2020年07月21日 | ハエ対策

 害虫といえば、ゴキブリ!!これが飲食店に出たのを見つけたら、もうダメだ~~。以前、かなり高級な(というか、高い値段なの)寿司店で食事中に、隅っこにチビゴキを見つけちゃってさ!!見つけたのを後悔したのは、そのせいで寿司がいきなり超まずく思えてしまった(味を覚えていない)のと、この店の衛生管理をとことん疑ってしまった(生ものを食べさせる店ですからねえ)、更に言うと「もう絶対来ないだろう」と思いつつ、会計の時に「お宅、ゴキブリがいましたよ」と言えなかったことさ 

 そう、普通の客はそういう事を店に直接言うことはしません。それっきり来なくなる、だけ。従って、店側は「なぜ、リピートがないのか?」について、考えない。こういうのもチャンスロスの一つだと思います。

 ハエアブだらけの乗馬クラブに呆れ果てて、二度と来んわ、となってる人、相当多いんじゃないかと思うんですよ。「そんなもんか」という風にお客様の感覚を麻痺させて、アブに刺される=健康被害を被らせて、しょうがない、って今後通用しますか?ありえヘン。なんとかしようとしていただきたいんです。

 そのためには「敵を知る」。孫氏の兵法ですが、2千年以上前の人なのに、「敵を知り己を知れば100戦危うからず」というこの言葉は、今でも重要な真理の一つだと思います。で、サシバエについて、こんなに超悪役なのに、未だよく分かってないところがあるのにビックリなんですけど。でも、おおむね分かっているサシバエの生態&生活環は以下の図に。

 ハエを減らす=この生活環のどこかを断ち切れれば、減らせるはずなんですよ。

 で、今乗馬クラブがやっている対策のほぼ中心が「成虫をどうにかする」方法で、しかも、それを「天然の虫よけ」というのでやっています。通用するはずがないんです。例えば「ハッカ油」がいいと言われてますが、ありゃ要するに、嗅ぎつけていない臭いに警戒して寄ってこなくなるだけで、なんだ大丈夫か、と理解すると(虫のくせに)慣れちゃって無効になります。あと、その臭いをかいでいるのは虫だけじゃない、馬だって嗅いでいるんです。変な臭いを体に付けられるのを嫌がっている馬は多いと思います。ますますイラついて危険が増す。その辺をちゃんと考えていないのは、おかしい。

 一方、成虫は普段草むらにいるらしい、ので、色々な畜産牧場で、成虫をなんとかやっつけようと、畜舎周囲の草むらに殺虫剤を撒いています。でも、成果は上がっていない。なぜなら、サシバエの生活環が、オンシーズンだとメチャクチャ速い(卵成虫に約2・3週間程度)から。殺虫剤を撒けば一瞬成虫は減るけれど、翌日すぐ、次のサナギが羽化して成虫になる。だから、全然減らないように見える。幼虫は成虫の4倍はいる、らしい。どこかにウジャウジャしているわけです。ですから、成虫を対象とした駆除というのは最も非効率なんです。

 ただ、成虫が普段隠れている「草むら」をどうにかするのは重要だと思います。簡単に言えば「草刈り」ですね。これはもう、ハエだけじゃなく、アブ・マムシ・ネズミ等々野生動物を畜舎に引き寄せないために一番有効。隠れ潜む場所があるから近寄ってくるわけで、近寄らせないためにはせっせせっせと草刈りするしかありません。草刈りは今や当然草刈り機でやるわけですが、従来のエンジン式が凄い騒音なもんで、馬場周囲でゴウゴウ使えない、という理由でやりにくい、やってない、というクラブも多そうです。エンジン式は使い勝手が悪い・重い・ウルサイ・振動がきつい・メンテが大変、ということで、結局使っていないクラブは多いんじゃないでしょうか。

 最近出てきた草刈り機に充電式があります。おそらく今後はこっちが主流になり、エンジン式は絶滅するんじゃないかと考えてます。京アニの事件以来、ホムセで混合ガソリンを取り扱っているのが、すごく嫌だ。いくらでも放火できちゃうじゃないかと思って、という人は増えてるでしょうし。この間、充電式を見にマキタの実演を見に行ってみました。もんの凄い進歩で驚きました~~。電気式だから当たり前っちゃ当たり前なんでしょうけど、あまりにお利口さんなので。しかも、静か・使いやすい(特に女性)・軽い・振動少ない・防滴になっているのでメンテ楽。あと、マキタのシリーズは充電池が互換性があって、電池一つでなんでも動く。よくできてます。

 

これ、かなり気に入りました。樹脂刃で安全性が高い。一見チャチそうですけどそうでもないのは実演で分かりました。草刈りも危険業務の一つですから。

 でもね、草刈り程度でどうにかなるはずもないです。他の対策は次回。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿