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コンクリート問題

2020年06月28日 | 厩舎管理等

 馬の厩舎画像をググってみると、豪華なものから危なっかしいものまで色々ありますけども、基本的には1頭単位に仕切られた部屋があって、床にはおが粉か藁が敷いてある。広さは大体3.5m*3.5m位(これはかなり豪華な方かも)。飼い葉桶と水桶があって、厩舎によっては鼻で押すと水が勝手に出てくるウオーターカップが付いていることも。それに、馬の出入りに使う通路、という設計が大半。扉は、馬栓棒から頑丈な扉まで色々。壁は大概木製で、蹴っ飛ばしてもまあまあ大丈夫な厚みの板、という感じでしょうか。問題は床で、コンクリートのたたきか、土か。

 自馬が今いる厩舎は簡易厩舎みたいな造りで床は土のままなのだが、これが存外良い。土の質もあるだろうけど、雨が降っても厩舎内に水が周囲から入り込まないので(厩舎のある場所が、というか、クラブ立地が全体的にだがやや周囲より高いからだろう)ぐしょぐしょにならず、湿気が比較的少ないのだ。あと、臭いにくい。臭わないわけではないが、コンクリ床の臭さと比べたら段違いといっていい。

 でもね、どこも土床ならOKかというと多分ダメで、ちょっとでもいいから周囲より高くする、水が逃げる溝をつくる、等々の処置をしていなければ、どんどん水が入っちゃって、雨が降ると大変なことになってしまう。ということで、コンクリにしている所が大半なんでしょう。

 しかし、コンクリって本当に厄介な建材だ。日本で一番ダメになる欠陥住宅ってコンクリート打ちっ放しだそうなんですよ。ありますよね、シャレオツにみえる打ちっ放し住宅。この手の住宅のメリットデメリットはあちこちに書かれてますが、結局メリットは「おしゃれ」だけらしい。コンクリはそもそも水で練ってつくるから、その水がそれなりに抜けるのに3年はかかるそうな。その間ぐしょぐしょした家に住まなくちゃならない。熱伝導率が高いもんで、夏はやたら暑くなり、冬は激寒となる。これは床材としてもその通りで、コンクリ床って冬場はキンキンに冷えちゃってて、こんなところで寝かすのは嫌だ、といつも思ってしまう。防水性もパッとしない、わりに中途半端に水を吸うもんで、馬の糞便や尿が浸み込んじゃって臭いの原因になる。不衛生でもある。しょうがなく、ゴムマットを上に敷いている厩舎も増えているようだ。ただ、これで問題が解決するわけではない。ゴムマットとコンクリの間に尿が浸み込んだり敷料が挟まっちゃったりして、それを掃除するのが大事になるわけ。ゴムマットは非常に重いから。ので結局めんどくさくなってほったらかしになって、どんどん臭くなる~~~~。鼻が曲がっちゃう。おまけにゴムマットは滑りやすい。「滑りにくくしてます」たってそもそもの材質が滑るんだもの。無理だよなあ~、と。

 滑る原因の一つは水気だから、昔は「厩舎床は傾斜をつけろ」なんて言われてたこともあった。傾斜でもって、水を流そうという考えでしょうけど、無茶な話だと思います。こないだの大震災の後、ディズニーのある舞浜で液状化現象が起きたせいで床が斜めになってしまった家に住んでた方が、とにかく疲れる、気持ち悪くなる、と嘆いていました。動物だって同じでしょう。

 コンクリの床について、どっちの方向性が良いのだろうか?防水か?透水か?



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