OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●ショートアンテナの特小、電磁結合の実験。

2025年03月05日 | OTALAB

特定小電力無線機の『ショートアンテナ』は『目立たない』のがいいですね。カタログスペックどおりの使い方なら、ノーマルでも『そこそこ役立つ無線機』です。1,000坪(33m×33mくらい)の敷地であれば、実証実験の結果『事務所と倉庫や工場との通話』は『十分だな』と感じました。まぁ、それだけで飽き足らないのが『アマチュア無線家の性』です。


【写真:ショートアンテナにアルミの針金を巻き付けて1/4λのロングANTに】
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◆電磁結合までは、法的にOKです。
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トロイダルコアやコイルで電磁結合させて、

そこから『本体の出力』を得て、リニアにつなぐとか、

そういうのはNGです。

 

細かいことは『後述』します。

 

あるところの実証実験をしたところ、

NM(ノーメリット)、RS31~RS41という『ほぼ不感地帯』がありました。

では『ロングアンテナ(1/4λ)だったら・・・?』と、

ショートアンテナのスタイリッシュさを犠牲にしてでも、

なんとか『電磁結合もどき』で『ロングアンテナにしてみよう』と、

 

ダイソーで仕入れた『直径2mmのアルミ線』を巻き付けてみました。

 

・300÷422MHz≒0.71m

・0.71m×25%≒178mm

・ショートアンテナに巻き付ける部分を100mmほど余分に見積もる

・ざっくり280mmにアルミ線を切って

・ショートアンテナに巻き付ける(いわゆる『コイル』と呼ぶようです(笑))

 

これで『1/4λ』のロングアンテナっぽくなりました。

 

結果は・・・

 

・NMだったところが→RS31~RS41に

・RS31がRS41に改善された

・RS41だったのが、RS51に上がり内容が全文了解できた

 

ざっと『1dBは上がった』と考えられます(一旦、仮説です)。

 

・1dBアップは、電力比で『約1.5倍』の増幅比

・ー1dBダウンは、電力比で『約ー0.8倍』の減衰比

 

逆に、ショートアンテナはロングアンテナに対し『-1dB』と仮定すれば、

ロングアンテナ基準で『10mW』なのが、

概ね『80%減』の『8mWくらい』だろうな・・・と。

 

・カタログスペックの『市街地で100m程度』の範囲なら、ショートで十分。

 

さて、クレームが付きそうな『それって違法改造では?』に対して。

 

特定小電力無線は、本体に対して物理的改造を加えさえしなければ、

あるいは、本体に対し物理的に何かに接続をしなければ

明確に使用が禁止されている場所での運用を除き、

ぶっちゃけた話、どんな通信方法を行ってもOKです。

 

本体に改造をしない・・・

 

本体に対し物理的に何かに接続をしなければ、と述べました。

 

マニアックな例外があります。

 

それは、トランシーバーに付いているアンテナと電磁結合、

つまりトロイダルコアやらを付けるまではOKなのです。

 

電磁結合により誘導した電波を、

リニアアンプで増幅して送信するのはNGです。

リニアアンプは、電気エネルギーを動力源とする一種の送信機と見なされます

 

例え、そのリニアアンプに入力する電波が、

電磁誘導により取得していたとしても、

リニアアンプ自体が単体の送信装置として成立します

 

・特小機の出力を得て『エキサイター』にし、

・リニアアンプを付加して『送信』すると

特小+電磁誘導+リニア=送信設備一式となり『違法』です。

 

こういった工夫こそ、

 

微弱電力に制限された特定小電力では究極の遊び方である、と考えています。

前述のとおり、本体の構造に改造を一切加えず

アルミ線を巻き付けた18cmくらいのアルミ線、という解釈です。

 

ムセンとはまったく無縁の一般ユーザーもやりそうでしょう(笑)。

 

この『工夫が違法だ』というのであれば・・・。

 

27MHzバンドのCB無線で『電磁結合の理屈』で、

GND(高周波アース)をしっかりと取る意味でも、

車のルーフに乗せたり、海岸や港での運用も、違法という事になります。

 

受信側の工夫としては・・・。

 

・広帯域受信機を用意し

・430MHz帯のハイゲインアンテナを受信機につなぐ

・アンテナ直下のプリアンプをつないで、受信感度を上げる

 

これら『受信設備』に関しては、なんら法的制限を受けません。

 

アマチュア無線機でも・・・

 

・5W機をエキサイターに使用

・50Wのリニアアンプで増幅

・この場合、5W機+50Wのリニアアンプの組み合わせで『ひとつの送信設備』にあたり

・例え、5W機が技適であっても『50W免許』となれば、

・その組み合わせで『保証認定』を取得する等の手続きがいります。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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