アマチュア無線を楽しむのと、アマチュア無線で何かを楽しむのは『似て非なる』です。ここでは『アマチュア無線を』に焦点を絞って、私が、なぜ『3アマ的運用の推進』をするのかを書いてみます。
【写真:5BANDに6BANDを加えると、生涯楽しめますが】
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◆要は、カネです。
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キング・オブ・ホビーと思っているのは、
我々、アマチュア無線家だけだと感じます。
まあ、わざわざ『キング・オブ・ホビー』というところが、
いかにも『カネがかかりまっせ』と言いたいのが見え隠れします。
しかし、ホンマのアマチュア無線ってのは、桁違いにカネがかかります。
写真の『2m DXCC AWARD』を達成するには、
EMEをやらないと、100エンティティなど『無理難題』です。
EMEをやるとなれば、気が遠くなるばかりか、気が重いですね。
『14MHz・200WではDXCCも250エンティティの平均止まり』というのは、
特にニアマをバカにして言っているのではないのです。
なぜだか、わかりますか・・・?。
要は『常時運用があるエンティティは250ほどしかない』のです。
知人も『3アマ的運用でも250エンティティはできたよ』と言います。
運用時間が取れ、CWも、Phoneも、Digitalモードも、
まんべんなく、バランスよく運用していると、
例え50Wの制限下でも『250エンティティは可能』です。
私も、21MHzの1BANDで『GP-ANT』を使って126エンティティはWkdできています。
知人も『28MHz、GP1本で100エンティティがLoTWでCfmできたよ』と。
情報>コンディション>アンテナ>無線機のパワー、優先順位はこんな感じです。
極論すれば、50Wと100Wでは『大差がないなあ』という印象です。
なぜ、250エンティティが平均なのかは、250エンティティしか常時運用がないだけです。
つまり、情報が正しく入手でき、コンディションがよければ、
パワーが少なくてもよく飛ぶ『HFハイバンド』なら、
そこそこの手ごたえがあるということです。
じゃあ、1kW出せばHONOR ROLL(オナーロール)になれるのか?。
そんな単純なコトではないと考えます。
2024年1月現在、全世界のエンティティは『340』ですが、
このうち『50ほどは無人島だったり、無線禁止国があったり』します。
無線禁止国はともかく、無人島にはDXペディションチームが行きますね。
彼らは、必ずkW級のリニアを持っていきます。
そのkW級のペディ局の信号が『弱い』とします。
ペディ局がkWで出してもJAには弱くしか届かないのに、
JAのOMが、たかが100Wや200W(0.1kW~0.2kW)で呼んだところで、
届くわけ、ないじゃないですかね。
10dBも差があって、おまけに弱いのですから届かなくてあたりまえの話です。
DXCCの各種AWARDを目指すなら、やはり第一級かFCCエクストラは必須でしょうね。
ペディ局が出るとき『スプリット運用』です。
スプリット運用とは、送受信周波数を変えて運用することを指します。
IC-7300などの普及機でも、対応できなくはないのですが、
即時即応となれば、やはりデュアルワッチできる高級機の出番です。
▲IC-7851が120万円もするには、即応の『理由』があります。
・ペディ局がスプリット運用
・必然的に、デュアルワッチのできる高価な無線機が必要
・たいていが100W以上で、第二級以上の有資格者向け(運用スキルも)
・そこに、IC-PW2などの1kWリニアを足す(第一級、及び同等資格者向け)
・タワーは3本くらい建てて、1.9~50MHzの8~10BAND対応
極論すれば、MAX:0.2kW、ニアマの設備では太刀打ちが難しいです。
住環境を考えれば、1kWの落成検査が下りるのも難しいですね。
そもそも、1kWの設備やシステムを組みための『用地確保』が必須です。
こうやって、少し考えれば『kWerになるには10~20百万円かかる』。
イニシャルコストとランニングコストを考えれば、
千万単位のカネがかかる計算ですから『誰でもできる』とは言い難いです。
・まず、100エンティティやって、DXCC入り
・ニアマ以上なら、5BAND-DXCCを目指す(各5BANDで100エンティティずつ)
・DXCC CHALLENGEをメインに楽しむ
CHALLENGEは、各バンドのエンティティの合計が1,000を超えれば、
ARRLに申請ができるというものです。
3.5~28MHzまでの8BANDを駆使して、
各々『平均値の250エンティティ』があったとしても、
DXCC CHALLENGEは『2,000止まり』です。
6mBを伸ばすか、160mBも加えて伸ばすか。それでも3,000は至難の業です。
3アマ的運用でやるならば、
各バンド150エンティティをCfmして、
10・14MHzを除いた6BANDで900、
ここに6mBを加えて1,000がやっとこさ。
しかし、それを『目標』に頑張ってみるのも楽しいと思います。
また、DXペディ局は『必ずCW運用もする』ので、
パイルになる前に、ペディ局を見つけてCWで『サクッと済ます』のも大事です。
要は『情報収集』が第一で、続いてコンディションです。
どうあれ、DXを相手にする方に舵を切ると『思い切り、カネはかかる』。
私が、いつも『レッドオーシャンを避けなさい』というのは、
誰でも彼でも、DXCCを追いかけられないというのを見てきたからです。
しつこいですが、ホンマにおカネがかかります。
趣味だからカネがかかってあたりまえ・・・それも『限度』というものがある。
ここに、道が二つに分かれているとします。
・右側は、きれいだが落とし穴や地雷が埋まっている
・左側は、ぬかるみ道だが、落とし穴も地雷も埋まっていない
どちらを選びますか?。
97%の人は『ぬかるみ道』を選びますね。
落とし穴や地雷がなかったら、足を洗ったら済みます。
右側の道を選ぶと、下手すれば、みすみす命を落とすかも知れない。
戦時下でない現在、誰も、死ぬのがわかっていて、
死ぬ道を選ぶ人は、まずいません。
DXCCに関する情報もしっかり取っておくのは大事です。
さらに、いろいろな経験を積むのも大事です。
可能なら、第一級のライセンスを取れるなら取った方がいいですが、
こんなのは『できれば若いうちに取得しておくもの』です。
始めるのに遅いということはない・・・とはよく聞きますが、
そうでも言っておかないと、通信教育業界が『儲からない』からの話で、
よほどの熱意や情熱を持っていなかったら『誰でも』とはいきません。
でも『情報と知識は大事』です。
情報と知識のストックがないと『知恵』には至りません。
ストック(在庫)がなければ、組み合わせた『工夫』も生まれません。
一定の経験を重ねて『やれるか、やれないかの見極め』も大事です。
DXCCのエンティティで常時運用されているのは250エンティティです。
逆にいえば『250エンティティが平均ではなく、それがほぼ上限』なのです。
ARRLが定めている340エンティティに『P5(北朝鮮)』がある以上、
情勢を考慮すれば『全部のエンティティを網羅するのは無理』です。
HONOR ROLLには『331エンティティ』で申請できますが、
平均値(常時運用の上限値)の250エンティティに、
さらに、81エンティティも積み上げないとHONOR ROLLにはなれません。
さすがに、3アマ的運用でHONOR ROLLには『インチキ』しないと無理でしょう。
DXCCをはじめ、WAS、WAZ、DX CHALLENGEを組み合わせ、
そのノーハウを『JARLのAWARD』にも活用すれば、
ほぼ『エンドレス』にハムライフを楽しめると思っています。
・WASA-HF
・AJA
この2つは、エンドレスで楽しめる『難易度は中程度』です。
国内限定でも、1.9や3.5MHz帯でAJDやJCCをやってみるのも一興です。
また、どんな販売店から買うのかも大事なファクターといえます。
・第一級局への販売やタワー・アンテナの施工実績があるか?
・来店客も、上級者の経験者が多いか?
・顧客向けの勉強会や実働稼働の無線機やリニアがあるか?
自己流での知恵や工夫も『限界』があります。
本気でDXをやるなら、ホンマにカネがかかります。
免許されている出力(W:ワット)を、
~万円に置き換えるくらいイニシャルコストが、かかります。
・第一級:1,000W≒1,000万円
・第二級:200W≒200万円
・第三級:50W≒50万円
・第四級:10~20W≒10~20万円
ランニングコストまで考慮すると『×2倍』が目安です。
別宅シャックとか、リモート運用となれば『用地確保』も別途です。
こんな芸当ができるのは『大手企業の退職者』くらいじゃないでしょうか?。
家族の同意も必要です。
こういった『具体的な金額』は情報誌には載りません。
なぜなら『そんなにカネがかかるなら、やーめた!』となるからです。
そうならないためにも『DXというレッドオーシャンではなく・・・』、
3アマ的運用で『ブルーオーシャンを目指そう』が言いたいのです。
いろんな経験を積まないと『適材適所』がわかりませんね。
シン・ニアマを取って『10MHzだの、14MHz・200Wだの』は、
試験に受かった当初は『楽しいから、言いたいだけ』の話です。
まともなDX情報は、430MHz帯・メインローカルでは流れてきません。
本気でDXをやるなら、腹をくくってカネも用意し、
Top DXerがいる、DX-clubに入るのをオススメします。
・アマチュア無線を楽しむのか?
・アマチュア無線で何かを楽しむのか?
個人の自由ですから、ここは自身の頭で考えて『自分なりの遊び方』を。
アマチュア無線の勝ち組とは、Top DXerになることではなく、
自身のライセンス、懐具合、家族の同意、住環境も含め、
そのうえで『自分なりの遊び方を持った人』だと思っています。
私は1kWが出せる環境もなく、
旧姓表記の従免(郵政大臣)は塩漬けで『記念品』と化しています。
退職金もない職業にあるため、
3アマ的運用で遊べるようにしています。
カネばかりかけてもDXのスコアが伸びなかったら精神的に参ります・・・。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
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