主審のひとりごと

音楽(AOR,FUSION,Blues,etc)、黒白猫の「おせろ」ギター、DAW、バス釣り、ぐるめ、サッカーなど

◆今日の通勤CD [Runaway/Bill Champlin]

2005年03月09日 | CDレビュー(AOR編)
トラック野郎?


なんとも男くさく、しかも南部くさいヒゲづらのおっさん!そんな印象の男、この男がマントを身にまとった貴族のなりの果ての姿?こりゃまた随分変わったもんだ。そんな印象のこのジャケットですが中身は極めて爽やかなフォスターマジック!R&Bに音楽的なルーツを持つパワフルなボーカルスタイルは、Billならではのものであり、個性的な歌いかたと美しいファルセットはこのアルバムのいたるところに登場し多くのファンを魅了している。個人的にはアコギを取り入れた美しいバラード3.Sala やRay Kennedyも歌っている4.Tonight Tonight はBillの繊細な部分とパワフルなところが見事に同居しておりツボに入る。Tom Scotの明るいSaxのキメから始まる6.Take It UptownではKenny Rogginsがアレンジとコーラスで加わり、Jay Graydonの軽快な3連のカッティングが気持ちい!7.SatisfactionはこのアルバムのクライマックスFosterのシンセベースとSeawind Hornsの仕事っぷりは素晴らしくルカサーもけだるいカッティングでいい仕事をしている。しかも作曲にはPagesのRichard Pageのクレジットも・・こりゃ名曲だわな。まるでグレイドン風に弾いてね。と言われたかのような9.Goota Get Back To Love、ここでのルカサーの一人ツインリードギターはある意味本家を超えてるかも?10.Without Youではピアノのイントロの後いきなりJeff必殺の6連譜!!素晴らしいグルーブに乗ったルカサーのギターソロも気持ち良い!11.The Fool Is All Alone はセンチメンタルなバラードでBill のナイーブな一面も見られる。ストリングアレンジもとても美しくクライマックスでは「来たぁ~!!」って感じのJay 師匠の美しい粘りとタメのギターソロです。たまりません。
このアルバムでもいわゆるTOTO一派は大活躍?と思いきや、David Hungateは参加していなくて、John Piece,Abe Laboriel,Lee Sklarが参加している。また10.Without You以外はJohn RobinsonがDrumを叩いているのだ。Jeff Porcaroのスケジュールが合わなかったのか?はたまたFosterのQuincy Jonesの愛のコリーダへの参加の流れでこうなったのかは不明ではあるが、このファンキーな演奏の隠れたポイントなのかもしれない。

1.Runaway
2.One Way Ticket
3.Sala
4.Tonight Tonight
5.Runaway Reprise
6.Take It Uptown
7.Satisfaction
8.Stop Knockin' On My Door
9.Goota Get Back To Love
10.Without You
11.The Fool Is All Alone

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6 コメント

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おっしゃるとおりで (Sken)
2005-03-09 10:09:53
このアルバムも発売時に即買いしたものです。

このあとChicagoに入ってしまいました。しかも、

今では長期在籍メンバー№5ぐらいになってますね。

彼のソロでの来日は観ましたが、かなりブルース色が

濃いものでしたよ。

Jay Graydonでの来日も観ましたが、ヴォーカルと

ギター&キーボードと大忙しでしたねぇ。

意外と言ったら失礼かもしれないですけど、

Billはギターがとてもうまかったです。特に、

『After The Love Is Gone』の間奏でのギターは

Airplayアレンジでしたので、Jay,Bill,Ned Dohenyの

3人でのハーモナイズは鳥肌ものでした。

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はいはい・・・ (主審)
2005-03-09 12:45:16
Billの恵比寿でのライブにはあっしも行きましたよ!ビルのオルガンと渋い声にはやられました。キキ・エブセンとかも来てたような気がします。その時のライブでの一番の印象はタマラの濃いキャラでした。(爆)

Jay Graydonの1回目の中野サンプラザはもちろんいってますよ!そそ、赤いストラトじゃなかったかな?もともとギターも上手みたいですね。
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きこり? (とち)
2005-03-10 09:13:00
なんか、きこりの様な感じもします。裏ジャケは、大きな斧を使って木を切っている写真か、デコトラに乗ってる写真を使って欲しかったです。



このアルバムもそうですが、この頃のDavid Fosterのアレンジは強力ですよね。"Runnaway Reprise"なんかは、その象徴のような曲で、ちょ~カッコイイと思います。ちょっと、ステイン・アライブっぽい感じもありますが。このアルバムで聴ける、デビ・フォスのMini Moogの使い方、音ともに効果的でイイです。

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Mini Moog (主審)
2005-03-10 12:21:49
シンセの生みの親Moog博士ですね。(笑)

確かにFoster先生のシンセベースはかなり強力ですね。Chicagoとかでも使ってましたね。押しが強くてうにょうにょしててたまりません。(笑)
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ビル最高! (倍音K)
2005-03-10 21:01:08
このアルバム、ルーク参加に釣られてレンタル・レコードで借りましたが、ビルの歌声にノックアウトされました。その後、シカゴにはまったのも彼の影響です。

ショージ・ベンソンで有名な「Turn Your Love」も、ビルのバージョンが最高です。「After the Love is Gone」も…
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おひさです! (主審)
2005-03-10 22:09:16
いいっすよね!!これ!

chicagoも好きですね。ジェイソンとビルなんて贅沢すぎかも。Turn Your Aroundも大好きですよ。僕はピアノの音色とベースのフレーズとグレイドンのシングルノートが渋いGBの方が好きかな。

そそ、本穴課題曲エントリーよろしく!今回もまた何か共演しましょうよ!

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