<注記2017.9:本記事の申請方法は、現在は使われておりません>
アマチュア無線局(移動局)免許の5回目の再免許申請、今回もFD申請でちゃっちゃと済ませましょうと関係サイトを確認するも、お目当てのFD申請用ソフト(ATFD.EXE)が見あたらない。どうやらFD申請のやり方が従前と大きく変わった模様。電子(オンライン)申請と書式を合わせたらしく、従来の専用ソフト(FD申請プログラム)でCSV形式のファイルを作るやり方ではダメらしい。関係サイトを右往左往し、丸1日かけてようやく状況を把握。しかも新旧データ変換がうまくいかず、結局工事設計書などすべて入力し直し、なんとか期限1週間前に申請完了。無線局情報検索の情報はまだ更新されていないようですが、更新された免許状は無事届きました。(注:2007年8月1日より法改正があり、再免許申請は簡単な申請用紙1枚を提出するのみでOK、工事設計書などの提出は不要となったようです。もう少し早ければ間に合ったのに。。。)
再免許申請時は不要となりましたが、変更申請などで、従来同様FD媒体を使った電子申請を行う場合のTIPSを、自分の備忘録をかねてまとめておきます。送信機系統図や付属装置の事項書なども、すべて電子ファイルで送付できますので、申請書類の管理にも役立ちます。TSSで保証認定してもらう場合にも同じ新XMLファイルを使ってFDまたはWeb申請できます。総通直接申請の場合、公的機関などから発行された電子証明書をお持ちでしたらそのままオンライン申請できますが、持っていない場合でも新XMLファイルをフロッピーに書いて郵送すればOK。いずれの申請方法でも、書類作成手順はほとんどおなじです。(1回作ってしまえば、使い回しOK)
★必要なプログラム類の入手(2007年8月1日書式改正)
(1)XML作成環境の構築
「総務省 電波利用 電子申請・届け出システム」のページにある「初めて利用される方へ」枠内の「電子申請をするための準備」ページから、①「安全な通信を行うための証明書」と、②「環境設定プログラム」をダウンロードする。これらのインストール方法は、同ページ上にある手順に従えばOK。②環境設定プログラム(Ver0002)をインストールし、実行すると、JRE(Java2 Runtime Environment Ver. 1.4.2.15)がインストールされるが、動作可能なJREバージョンはこの指定バージョンのみ。古くても新しくても動作しないので注意が必要。(②環境設定プログラムはインストールしただけではだめ。必ず1回実行すること。実行後はアンインストールしてもOK)
(2)アマチュア局インターネット申請プログラム(工事設計書他作成用)の入手
「総務省 電波利用 電子申請・届け出システム」のページにある「申請・届出」ボタンで開く「無線局に係る申請・届出」ページにある、「インターネット申請アプリケーション」ダウンロードを選択。ダウンロードページにある③「アマチュア局インターネット申請」(Ver0090)プログラムをダウンロードしてインストールする。このプログラムを使って、無線局工事設計書や、事項書などの情報を作成入力する。工事設計書に、送信機系統図や付属装置諸元などの添付書類も電子的にファイル添付できる。(PDF形式は受理されました。WORDや一太郎形式でもおそらくOKでは?) せっかくのFD申請なのに、分厚い添付資料を紙で送らなければならなかった従来方法に比べれば、大変ありがたい進歩。
(3)申請FD作成プログラム(申請書類をまとめたFDの作成用)の入手
「総務省 電波利用ホームページ」の、「申請・届出」枠内にある「ダウンロード」ボタン→「FD作成プログラム」→「(①安全な通信を行うための証明書)入手設定済みです」項目からダウンロードページを開き、④申請FD作成プログラム(Ver0009)をダウンロードし、インストールする。③アマチュア局インターネット申請プログラムで作成し、送信直前で保存したファイルを、この④申請FD作成プログラムでフロッピーディスクに書き込み、申請用データを作る。
作成手順としては、①および②で環境を作り、③で工事設計書、事項書などを作成、必要に応じて送信機系統図などを付加し、④で申請用FDへまとめます。
ここで、③アマチュア局インターネット申請プログラムに関するいくつかのTIPS。
☆TIPS1:Ver0089以前のソフトで保存した「再免許」申請用データの再利用
Ver0089以前の同ソフトで保存した「再免許」申請用のデータを、Ver0090以降で開いた場合、工事設計書など、必要な情報が削除されて読み込みできません。Ver0089以前のバージョンで、「申請項目」→「申請事項」の内容を、「再免許」から「変更(訂正)」に変更し、別名で保存した上で、Ver0090以降で読み込んでください。これは、Ver0090以降(2007年8月1日以降)に法改正があり、再免許の際は工事設計書の記述が不要になったため、新バージョンで読み込んだ際に、自動的に削除してしまうようです。
☆TIPS2:変調形式の項目で該当するものがない
事項書/工事設計書→変調方式の選択肢(プルダウンメニューでしか入力できない)には、アマチュア無線用無線機で一般的に使われている「平衡変調」とか「リアクタンス変調」という選択肢がありません。ここでは、「Z 上記以外の変調方式」を選び、下の備考欄に、従来工事設計書に記述していたように「平衡変調」などと記入します。
環境セットアップも大変でしたが、ソフトの操作性についても、全般的にみて、とてもわかりやすいとはいえない作りになっています。紙申請書や従来のFD申請をしたことのある人なら、2,3日格闘すればなんとかなるかな、という気はしますが、とにかく忍耐強く取り組むことが肝要かと思います^^;。ご検討をお祈りいたします。
by taniyan
※旧ブログサイトから記事移動(2017/09)
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