ここ菅生地区では、茂呂家親類約30軒で
八幡神社をお祀りしています。
そして、遙か昔から、正月の15日に先祖まつりとしての
御毘沙を行ってきました。
八幡神社は、水海道八幡神社の流れをも汲むもので、
この地域の守り神的な要素を持っています。
そして、古来より平将門に仕えた武将の流れをくむ
ともいわれています。
御毘沙は板東太郎利根川流域の各地で昔から
行われている行事で、
近隣の野田市や流山市あたりでも盛んに行われていたようです。
ここ菅生町の八幡神社は、茂呂家一族のみで守ってきたもので、
一つの氏(一族)だけで守られているのは、全国でも
あまり例がないほど珍しいようでもあります。
さて、御毘沙に話を戻しますが、正月15日は、
以前は成人の日でしたがハッピーマンデー法により
成人の日は、その年の第2月曜日に
なったことから15日ではなくなりました。
そのため、毎年行われていた御毘沙も15日ではなく、
年により日が変わる成人の日に行われています。
約30軒の家の持ち回りによるその年の宿番が
運営全般を取り仕切り行事を進めます。それゆえ、
宿番が回ってくるのは約30年に1度になります。
昔は、宿番の家で朝から夜まで宴が行われましたが、
近年では、近くの料理店などで行われることが多くなり、
時間も2~3時間ぐらいですべてが終わるように
なりました。
これも時の流れだと思います。
ちなみに当家の宿番は、平成15年でした。
早いものであれから13年経ってしまいました。
最近では、こうした昔からの行事も年々少なくなって
きており、寂しい限りです。
やはり、いろいろな事情で継続が難しくなって
いるのも事実であるとは思いますが、何とか伝統ある行事を
残していってほしいと願っている一人です。
茂呂家親類が守る八幡神社と御毘沙の
様子をアップします。
なお、この文面は、これまでの見聞きしたことや参加したこと等
による記述であり、必ずしも史実等に基づくものではありません
のでご了承願います。
茂呂家親類八幡神社
茂呂家八幡神社 先祖まつりの御毘沙の一コマ