小選挙区比例代表並立制が施行されて20年だそうだ。
メディアも4割の得票で8割の議席に疑問符をつけだした。
これまでもそういう論調がなかったわけではない。
が、今回は様相が違ってきている。
この選挙制度、もともと衆院で可決されたが参院で否決された。
それが時の自民党総裁河野洋平と細川護熙首相との間で成立させた。
企業と自民党政権の間で金銭疑惑が取りざたされ「政治改革」が待ったなしの状況となり
細川護熙を首班とする連立政権が誕生した。
「政治改革」の名のもとに本来とかけ離れた選挙制度に手を付けた。
曰く、中選挙区制度では自民・各派閥間の争いで選挙に金がかかる。
だから、同じ選挙区で争いを無くす「小選挙区」がいいと。
一私党である自民党の内部事情だけで国の根幹を揺るがす選挙制度を改変する。
こういう暴挙が20年間行われてきた。
その結果、別の意味の堕落が始まった。
更に、政党助成金で堕落して行く。
政治活動がやりやすくするために使い道に制限を設けない。
こんな横暴がまかり通ってきた。
いまこそ選挙制度を国民有権者の意思がキッチリと反映される制度に替えるべきだ。
今次、総選挙においても自・公はまさに4割の得票で8割の議席を占めた。