人は皆一人では生きていけない。
何かの歌の歌詞にありましたが、「一人の自由な時間を誰にも邪魔されずに過ごす」ためには、必要な人間関係や地域との繋がりがあるかどうかで大きく変わります。
どんな職場でも孤立していては仕事になりません。相手がいて自分の役割があり、相互関係が成り立ちます。
家族でも夫婦関係、親子関係、兄弟姉妹、お互いの繋がりがあります。
でも年月とともにその関係性は変わっていきます。
夫婦はお互い年を取りますし、身体も当然、若い頃のようには動かなくなる。家族間での役割も、お互いに変わっていきます。
親子の関係もそれまでに変わっていくものですが、変えたくても変えられない、あるいは現状維持が第一優先の親子関係もあります。
当然、親亡き後の残された子どもは「一人の自由な時間を誰にも邪魔されずに過ごす」ことが難しくなります。
先日外食の際に、隣の席に年配の男性とガイドヘルパーと思われる男性が座りました。
何か会話をする訳でもなく、其々でスマホを見たり記録書記入していたりです。
二人の会話を耳にしたのは、タッチパネルで注文するときにガイドさんが年配者に確認をしながら注文をしていたのと、食事の途中、「美味しいね」とお互いでニッコリされていたときでした。
ああ、この人(年配の男性)は、(ガイドさんに守られて)誰にも邪魔されずに大事な時間を地域で過ごしておられるのだと、今しみじみと思います。
そんな風景を、地域でもっと当たり前のように見られるようになったらいいですね。