ライフスキルはソーシャルスキルより重要に思われないかもしれませんが、
将来社会生活を送っていく上でかなりのウエートを占めます。
ステージによってライフスタイルは変わっていきます。
子どもが義務教育の間は、親の収入で親の保護のもとに、生活を維持していくことが出来ます。
その後の移行先として、こだわりの強みを活かして大学に進学する人もいます。
遠方の大学の場合、こだわりが強く自分のルールを崩せない人は寮生活はストレスになりますから、
部屋を借りて生活していくことになります。
その場合ライフスキルの有る無しが、大学生活を無事に送れるかどうかに係ってきます。
多くの面で他者の介入が必要な場合、
例えば朝一人で起きる、簡単な食事を作る、身支度を整える、スケジュール管理ができる、生活費を管理するなど、
大学に行く高い能力があるにしても自己管理がある程度出来なければ遠方での暮らしは難しいです。
そこは親がこれまで通りカバーをしてくれるものと、子どもはそう捉えているかもしれません。
その場になったら充分自分一人でやっていける能力があると思っているかも、しれません。
ライフスキルはこだわりや対人面での困難さに隠れてスポットが当たりにくいため、重視されにくいのです。
親のステージも年齢とともに変わっていきます。
食事や身辺自立の介助が必要な重度の子どもを持つ親の場合、
他者へ託す必要があると現実に捉えることができるため、
また外から見てもその支援を受ける必要があると認識されるため、
福祉サービスを利用しながら次のステージへと具体的な準備を考えていくことができます。
しかしそうでない場合、焦点がなかなかそこへ当たらない。
まして大学に行ける能力があるのだから当然出来るものとまわりは思います。
大学も家から通っていれば衣食住はそのまま、何の心配もいりません。
しかし、移動や就職などで身近に理解者の居ないステージに変わると歴然と明らかに難しい面がでてきます。
ライフスキルは義務教育後の人生に大きく関わってくる、重要なスキルです。