標高600m付近であちこち、見受けた ヤマブキ です。
山吹と言えば、※1 太田道灌の逸話が有名ですね。
ある日、鷹狩に出かけた道灌が、にわか雨に遭い、あばら家で
※2 蓑を借りようとした所、家から出てきた若い女が、
無言のまま、山吹の一枝を道灌に差し出した。
道灌は意味が分からず、怒ってその場を立ち去ったが、後で家臣から
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞ悲しき」という
※3 古歌に寄せて、蓑のひとつさえ持てない悲しさを、
山吹の枝に託したものだ、と聞かされて、
自分の無学を恥じ、それ以降、歌道に精進した逸話が有ります。
この逸話は造られたとも言われてますが、真偽は置いといて、
一重の山吹の花は実が付きますが、八重山吹は雄しべが花弁に変化し、
雌しべは退化しているので、実が付きません。
(1)八重山吹の、実が付かない事を掛けたのかな?それとも、
(2)一重の山吹が折り重なって咲くさまを詠った和歌で、
実を利用できない事を掛けたのかな?
野山に自生している山吹は一重が多いので、
robinは(2)だと思いますが、はて?・・・
詠んだ兼明親王に聴いてみたいです。 ^^
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※1 太田道灌 室町時代後期の武将 江戸城を築城。
※2 蓑(みの)は、わらなどで編んだ雨具
※3 後拾遺和歌集・兼明親王(かねあきら しんのう)の和歌
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自生していた一重の ヤマブキ です。
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