じんべえ時悠帖Ⅱ

象潟(キサカタ)や雨に西施がねぶの花

 柄にもなく今日のタイトルは芭蕉の句である。林家たい平

の旅番組「新・銀河鉄道の旅」から。

 猛暑の夏、散歩は涼しい早朝だけ。昼間は専ら、録画して

おいた旅番組などを見ながらついうたた寝となる。

 元禄のころの「奥の細道」、鳥海山を眺めながら日本海の

浜辺を歩いていた芭蕉が秋田の南端、象潟の九十九島を眺めた

時の句である。

 松島では「松島やあゝ松島や松島や」としか詠めなかった

のは長旅の疲労困憊の極みにあったからだとも言われる。

 しかし、九十九島では元気を取り戻し、中国古代の美女で

ある「西施」のような美しい景色と詠んだ。

    象潟(キサカタ)や 雨に西施の ねぶの花

 楊貴妃などと並ぶ中国四大美女の一人、紀元前五世紀ごろの

西施とはどんな美女だったのだろう。ネットで二、三枚想像絵

を見ると確かに美女である。

 さて、入江に浮かぶ美しい九十九の島々、江戸の末期にこの

あたりを歩いた伊能忠敬は見ることが出来なかった。1804年の

象潟地震で一帯の海岸が隆起したため、「入江」はなくなって

しまい、島は小高い丘になったのである。

 さて、今日はどこを旅しよう。

 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
地元松代では圧倒的にゾウザンですね。
でも本人は「Call me Sho-zan」と発信しています(高校恩師の著書)。
jinbei1947
ワイコマ様
酒田はアルバイトで秋田は観光で行っていますが、中間の象潟は未踏の地。
九十九島はいつか行ってみたいところの一つですが、いつかいつかと
言うところがどんどん増えて実行不可能です(笑)。
えめ
佐久間象山について、ウイキペデイアで学習しました。象山神社の宮司は女性で、素敵な人です。[象山]の読み方については、頑としてゾウザンだと言って居ました。それぞれ主張があるのですね。
eme
高校の国語2で、白居易の[長恨歌]を暗記させられました。今でも半分くらいは覚えて居ます。
ykoma1949
にかほ市の 九十九島 海岸近くか?? というと案外海岸から
離れて・・鳥海山をバックにと・・いつかあの辺をうろついた
ことがありましたが・・今ではほとんど記憶もなく近くの
由利本荘鉄道に勤める友人と鉄道談義が思い出です
信州の空も昨日も今日も天気はいいが・・朝から暑いです
そろそろ戻り梅雨の梅雨明け??? かもしれませんね
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る