沈丁花が姿を見せず現れる。最初に出会った時からいつも訪れは突然だ。懐かしさと憧れで胸がいっぱいになる。人もまた、黙っていても伝わるものがある。沈丁花の香りのように、人知れず咲いたとしても、咲けば必ず知れ渡る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7は何かを表すのにちょうどいい数字なのか、例えば七福神、七味、七光り、七難隠す・・・とか。カップの7が意味するの . . . 本文を読む
何をするときでも、最も大切なことは動機だ。何のためにするのか。ソードのナイトの動機は明確だ。明確だからこそ、飛び込む勇気を持っている。恐れを克服するだけの、情熱と知恵も持っている。しかし、あまりにも急で、大胆な行動に、そばにいるものは不安をぬぐえない。けれども、彼はとどまることをしないだろう。今は、そうするときなのだと、信じているのだから。走り続けることはできないと、やがて、知ることになるだろうが . . . 本文を読む
卵殻の内側のような夕方。つるんとしているようにも見えるし、少しざらついているようにも見える。太陽が沈んだあたりが、新しい世界の入り口だろうか。宇宙の中の、その中の、またその中の私たち。ヒナのように殻を破る日は来るのだろうか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タロットを読むときに最も気を付けていること。何も考えずにめくり、何も考えずにカードを見ること。これ . . . 本文を読む
ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』(新版)を読む。「・・・生きることは日々、そして時々刻々、問いかけてくる。わたしたちはその問いに答えを迫られている・・・」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
希望は、希望の顔をしてやってこない。名乗ることもないし、特別な色をしているわけでもない。だから、いつ、どんなふうに希望がやってくるのか分からない。だから、希望は見失いや . . . 本文を読む
自分を守ることは、とても大切。どんなに親しい人や家族だって、自分ほど自分を守ることはできない。守らなくていいよ、とは言わない。だから、守りながら、開くことを考えてほしい。長い間、閉じていると、ずっと臆病になるから、自分の自由を奪ってしまうよ。本当に守るとは、自由を奪うことではなく、強くなること。臆病を持ちながら、強くなること。 . . . 本文を読む
喜びは、競争の中にある。比較し合い、勝敗をつけあう中に、優越という喜びが生じる。優越の喜びは、口では黙っていても、心臓が踊り出す。体の隅々まで、脈打つほどの熱さだ。これは、自分だけが感じる、個人の喜びだ。だが、もし、真の喜びというものが、分かち合うことにあったなら、それは何という名なのだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、喜びを、喜びと思えず、寄り合 . . . 本文を読む
何かを守るために人が考えること。自分のそばに置く、または安全な場所に置く。しかし、どんなに万全だと思っても、保証はない。不安だ。やがて、不安は外に現れる。周りから見ても分かるようになる。少しずつ、体がこわばり、思考がかたくなになっていく。もちろん、生きていくために必要な何かを守ることは大切だ。あるいは、生きてほしいと願う誰かを守ることも。しかし、生きることは、いつだって流動的。体も、感情も、思考も . . . 本文を読む
集中が途切れている。いろいろとやりたいことがあって、どれも手を付けられずにいる。雑然とした思考はひっくり返したスノードームの雪と同じ。こんな時は、ただ、雪が落ちるのを待てばいい。雪は落ち、収まるところに収まって、静かな世界が現れる。ドームの中の世界は、頭の中の世界のようだ。思考という雪が一面に舞い上がり、どこを見ていいのか分からなくなる。けれども無数の雪が世界を覆う様子さえも、外から眺める目を持て . . . 本文を読む
あなたが悩んでいることは知っている。うつうつと、もう長く悩んでいることを。
かつて、傷ついたあなたを救ったが役割が、その姿を変え、今はこれほどあなたを悩ませている。
時を経て、心は十分に回復したのだ。
自分が変わることを、許してやるのだ。
義理もある。人情もある。けれども、過去の役割を、過去のままとどめていては、今日を生きてはいかれない。
元気になった自分 . . . 本文を読む
今日一日を振り返ってどれだけ思い込みで言葉を発したか、改めて考えてほしい。今日、あなたの言葉が作り出した世界は虚像だ。真実を知りたいと言いながら、目を開かず、反省もせず、まして、うまくいったと思っているなんて、いったいどこまで愚かなのだろう。世界は、目を開いたところにある。目を開くとは、正しく見ることからしか始まらない。目の前の世界を正しく見よ。言葉ではなく、沈黙せよ。 . . . 本文を読む