この世は諸行無常で、変化しないものはないのだろうけれど、
今、私たちを取り巻く困難な状況や喪失感、
つらい記憶や未来への不安が、
いつ終わるのか、いつ消えるのか誰も知らない。
出口はきっとあるのだろう。
けれども、
入り込んだこの迷路の大きさが、一体どのぐらいなのか、
私たちは知らない。
もうすぐ、夜明けだ。
力を振り絞り、世界が見渡せる場所へ行こう。
自分が生きる、人生という迷路を眺めるために。
一つの出口が見えるだろう。
それは唯一の出口かもしれないし、
次の入口へと続く出口かもしれない。
この迷路の中に、私の全てがあり、
たとえすっかり忘れても、消えることはない。
今日、出口を確認し、そこまでの道筋を確かめる。
今日なのか、それとも明日かあさってなのかは分からないが、
この高い場所から、再び元の場所へと降りていき、記憶を頼りに歩き出す。
私たちは去りゆく者だ。
しかし、全てを置いてゆく者たちでもある。
それを忘れてはいけない。
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