占いに来られる方の多くは、
未来について尋ねる。
ただ、私の中ではっきりしていることは、
もし、本当に未来が分かるなら、
占いはやめるということだ。
未来が分かるということは、人の死期が分かるということになる。
もし、目の前の方が、明日、何かの理由で亡くなる、ということが分かってしまったら、
それを言わずにおられようか。
あるいは、その方が大変な病気になるかもしれな . . . 本文を読む
本当はその方がいいのだろうと思ってはいるけれど、
結局は、自分に都合のいいように言い訳をしてできずにいたことを、
一つずつ、
実践してみようと思い始める。
「正直に実践したい」とつぶやく。
でもなぜか、
「素直に実践したい」と口にすることができない。
どうしても、言葉がでない。
これは、何だかすごい発見だぞ!と思い、
連日、「正直に実践したい」とつ . . . 本文を読む
原因不明の病気になって、
日々の苦しみの中、
このことに、一体どんな意味があるのか、
という問いかけをどれほどしただろう。
思いつくもの全てに、どれほど問いかけただろう。
家族に、友人に、恩人に、医師に、神仏に、ご先祖様まで。
けれども、
どんな言葉を聞いても、絶望は消えなかった。
退院後、日常生活を送れるようになってからしばらくしてのこと。
毎日 . . . 本文を読む
皮膚感覚は、とても繊細だ。
特に指先の鋭敏さには、心底驚かされる。
昨日と同じ水仕事をしていても、
気温や空気の乾燥度などの変化を感知し、脳へ伝えてくれる。
台風が通り過ぎた昨日、
急に空気が乾燥し始めた。
いつものように洗い物をしようと水に手をつけたが、
ふと、ゴム手袋をはこうと思い立つ。
その後、慌てるにまかせて2回目以降はゴム手袋をせずに。
. . . 本文を読む
一つのことを、もうずっと考えている。
どれだけ考えても、答えが分からないので、
気が付くと10年も20年も考え続けている。
そういうものが幾つもある。
病気によって死を常に身近に感じるようになったことで、
それらの問いの幾つかには、
私なりの答えが、少しずつ姿を現した。
もちろん、この先、変わることもあるだろう。
それでいい。
その変化を常に携えながら、
どこま . . . 本文を読む