タロット柊

考えること、感じることの記録

23日(金)愚者「永遠」

2018-03-23 23:00:47 | タロット2018・3月




山桜が咲いている。

夜明け前、骨のような木々の間で、
靄のように咲いている。

少し寒そうで、
朝日が待ち遠しい。

光が射す前の、ほんの刹那、
花びらは色を変える。

気が立ちのぼる瞬間だ。


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ふと、春だな、と思う。
カードを引くと愚者。

嬉しい。

春だから、愚者だよな、なんて思う。


ゼロを与えられた愚者は、

あくまで軽やか。

歌うように、踊るように呼吸する。



今日、
愚者のように呼吸をしてほしい。

空を見て、
両手を広げ、
できれば荷物は持たず(あるいはうんと少なく)、

鼻から思い切り空気を吸い込んで、
空に向けて息を吐く。

足元は見ず、

吸って、吐いて、吸って、吐いて、

ゼロは永遠、途切れることのない円。

吸って、吐いて、吸って、吐いて、

永遠の時を、

私たちは吸い、そして吐く。



生まれてから死ぬまで、

いろんな呼吸をするだろう。

つらい心を吐き出すような呼吸も、

嬉しさで胸がどきどきするような呼吸も、

誰かを愛したり、恨んだり、

優しくなったり、いじわるになったり。




人生は、永遠の時の中の一部。


私たちは、永遠の時とつながりながら、

有限の時を生きる。

愚者は、

ほんの刹那、永遠を垣間見せる存在。



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