タロットの絵柄はどれも印象的だが、
ソードの8は、縛られた女性、というインパクトの強い表現となっている。
一見すると、完全なる囚われの身だが、
よく観察すると、必ずしもそうではないようにも思える。
彼女を見張る者はなく、
足かせはない。
しかし、想像力を働かせば、
例えば、彼女の前に、危険な動物がいるかもしれないし、
足元は、さらなるぬかるみへと続いているかもしれない・・・。
とはいえ、
今日は逆位置。
今がどのような状況であれ、
それは、必ず終わりを迎える、あるいは、すでに終わっているという可能性を表している。
ただ、このカードの難しさは、
例え、状況が変化し、とらわれのない自由を手にしたとしても、
本当に自由に、のびのびと行動する困難さを示していることだ。
人は、何らかのストレス状態に置かれたり、
逃げたくても逃げられない状況が続くと、
自由になったんですよ、と言われても、簡単に受け入れられない。
今度は、自由を行動に移す勇気が必要になるのだ。
困難な時を耐え抜いたのに、
ひとたび肩の荷が下りると、逆に何をすればいいのか分からなくなる。
まさか、自分の意思で行動することに、これほどの勇気を必要とするとは・・・
そう思って途方に暮れるかもしれない。
もしそうなら、
あなたは、まだ自分に縛られていることになる。
でも、私は心配していない。
必ずあなたは自由になる。
古い慣習からも、
既存の価値観からも、
自由になって、
当たり前のような毎日を、新しい目で見ることができたり、
当たり前のような存在を、本当に大切に思うことができるという、
そんな素晴らしい、心の自由を手にする。
そうであってほしいと、心から願っている。
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