不眠・耳鳴り・・・検査は正常です。様子を見ましょう。ストレスでしょう。

このように言われるのは、未病です。解決の糸口が見つかります…

不眠、眠れなくて苦しく、生きていてもしかたがない。青年の回復例

2017年12月04日 | 不眠・眠りが浅い


自律神経活性療法(ゆどう術)の 
薬を使わない富永しゅうかんです。

3か月以上続くのは自律神経が原因。
自律神経に起因する内容を書いてゆきます。

詳細に関してはメールにて。迅速返信します。

来所治療が最善ですが来れない方のために
自律神経・遠隔治療を受付てます。
PC版では絵が動きます。

こんにちは
不眠、眠れなくて苦しく、生きていてもしかたがない。青年の回復例です。


著書「よくわかる自律神経失調症」本文より
441「不眠・生きていてもしかたがない」

十八歳の男性。最も苦痛なことは、眠れないこと、それに人が信じられない、気が弱いということだと言われた。こうした心身症的な症状の生じたきっかけについては………。二年前から受験ということもあって、家族の人達が心配するほど滅茶苦茶に勉強をしていたが、

その後だんだんと学校の成績が落ちてきて誰も心配してくれなくなった。受験に失敗し、現在では浪人生活。憂欝な毎日の連続だということであった。この十八歳の年齢の患者さんの例だけでなく、私がこれまでに数多く手掛けている治療例の中では、受験勉強を滅茶苦茶

にやって脳を使いすぎたり、でたらめな酷使の仕方をしたために、脳の機能を阻害して働かなくなったという例がかなり多い。その結果、何もできなくなって無能力状態に陥入り、 っいには心身症から精神障害にまでいたる場合もある。

その入口が眠れなくなる、寝つきが悪い、浅眠。人によっては、イライラから暴れる。別方向欝(うつ)的傾向となる。442これらの悪い方向にすすんだ場合には、分裂病や神経症などさまざまな確定的症状へと進行する。

この方の症状も初期には、単なる眠れないという一つの症状として現われたのだが、そこから病状が進行し、人が信じられない、誰も心配してくれない、自分以外の人はすべて悪いといった被害妄想的な精神障害を引き起し、分裂病の入り回の徴候となっている。

幸いなことに本人や家族の人が早期に気が付いたために、相談に来られた。この病気に関するかぎり本人も家族も全く病気であるということに気付いておられないことが多い。これは紹介した方が、所用で電話をしたときに息子さんが出たり、訪問した時迎えるために玄関

先に息子さんが立つことがあった。応待の仕方が普通ではない、ちぐはぐな喋り方をするなどに気がつかれた。しかし、家族の人たちは年頃のぶっきらぼうからきているぐらいに考えておられたという。

父親は一流会社に勤務しており、母親も女子大を出たという見栄など世間体ばかりを中心に考えて生活していることが相談時の言葉からうかがい知れた。他人の欠点や、人の目ばかり気にして生活していると、自分の事、自分の家族の異常さまでは配慮ができなくなる。

443この重役さん夫婦が最初に息子さんを伴って一緒に来られたときは酷い状態であった。待合室にいるときでも、「レーガンが僕を逮捕しに来る」、「僕は宇宙人になるためにいろいろな勉強がしたい」などと口走って動き回るので、父親は息子の両肩を両手で押え、他の

人の手
前もあり、何とか鎮めようと懸命であった。世間体を重視するあまり息子のわがままを何とか抑えようとくらいにしか思っておられない
ようだった。そのためにご両親に、まず精神病院へ連れて行き、親も、本人も病気であることを認識し、それが理解できたうえで改めて

お出でになるよう申し上げた。この種類のときには、特に病態の複雑さを認識しておられない場合には、全く手の下だしようがないというほかはない。その後、紹介した方が定期的に、自分の病気(失調症) の再発を防ぐ意味で来所される。「あの重役さんの息子さんネ

、先生^入院しましたよ。」と。「そうですね、あの様子では、連れて通って来るのも付き添さんも大変ですから、薬で症状が一段落し、少し落着いたら来られたらよいのですよ……」と話したことであった。更に数力月後退院し予備校へ行き始めたが、二週間程でまた

変になり、入院したり、家にいたりを反覆して444いる様子を話されていた。



富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・退院後のリハビリの実際
 (楠葉図書館音声テキスト採用)
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