自律神経活性療法(ゆどう術)の 薬を使わない富永しゅうかんです。
3か月以上続くのは自律神経が原因。自律神経に起因する内容を書いてゆきます。
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こんにちは
よくわかる自律神経失調症」本文より 連載します。
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「出勤不能、予期不安」
三十七歳の男性。この方は奥さんに伴われて一緒にお出でになった。
会社に出勤できない、勤務に身体が耐えられない。抑鬱症状がつよく、集中力もなく、仕事も出来ない。現在休職中。
会社の籍はまだあるが、あと一年間ということで、会社へ出勤できるようになりたい。
この方は上場会社の営業幹部社員で、海外勤務の期間が七年間あった。その海外勤務地から帰国してから体調悪く、気分も変になり抑鬱状態が昂進、いろいろな症状が出てきた。このカルテの記録は六カ月くらい経過したときの状態である。
まず七月二十一日の出勤は、病中であったが馴らし出勤の二日日であった。午前中の勤務だけで帰るように私が会社の上司とも電話で打ち合わせをしておいた。本人もそのことを了解してから出勤が始まった。
相談時には本人の話す内容は正常で理解できた。しかし、顔色はどす黒くて赤っぽい、日臭がつよくて歯茎が全体的に痩せ、身体の各部の筋肉も非常に痩せおとろえており、骨皮すじ衛門といった表現がぴったりといった容姿であった。
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横になっていても、身体の具合が悪くて、ジッと寝ておられないと言われる。背中にも吹き出物がある。これは自律神経機能が極端に低下し、憔枠しきった状態である。・・・
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・・・この方には子供さんもいて奥さんも当惑しておられ、勤務先の会社でも優秀な幹部社員が脱落していくのをそのまま見ているのは会社の損失でもあり、同僚たちもしのびないことである。
会社の人達も家族と力を合わせ(励ましてはならない)、全員の協力があって難治の病気を克464頁服していった実例でもある。
当面、残業しないようにして、朝九時から夕方五時まで勤めておられる。
会社は自宅との距離が往復四時間もかかるために、月二回は会社の近くに外泊して身体を休めるように指導したが、それもキチッと守っておられる。順調な回復経過をたどって今年いっぱいくらい養生すれば、体重も七〇キロまで増えて、同僚と同じくらいに仕事の量もこ
なせ、いろいろな行動にも携われるようになるでしょうと、お話をしている。
富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・退院後のリハビリの実際
(楠葉図書館音声テキスト採用)
他11冊