津軽ジョンがる電源日記

『KOJO TECHNOLOGY』 電源メーカースタッフ日記

ArayMKII SEの特長【その2】

2011-08-22 16:36:57 | クリーン電源

こんばんは。
ジョンがるキム兄です。

今日はArayMKII SEの出力容量についてですよ。

先に結論から書きますと、SEモデルは1200VAを実現しました。
ArayMKIIに比べて20%(200VA)のアップですね。
実にFairyMKII一台分。

先週末書いた「Matched IGBT」を採用した理由の一つでもあるんですよ。

単純に出力容量を上げるだけだったら、パワーデバイスの数を増やしてドドーンと出力すればOKです。

しかーし、KOJOはそんな安直なことは許しません!

「小型」「軽量」「高効率=低発熱」を維持しながら、いかにパワーを上げるかに挑戦した結果が「Matched IGBT」採用による1200VAです。

つまり、精度を極限まで上げて効率を良くし、結果パワーも上がったということです。

だから、KOJO電源の特長であるスピード感は微塵も損なわれておりません。
むしろ、更にハイスピードになったかも!?

すごいでしょ!

では、明日も続くよ!!


ArayMKII SEの特長【その1】

2011-08-19 15:09:31 | クリーン電源

こんにちは。
ジョンがるキム兄です。

それでは、ArayMKII SEについて少しお話しますね。

特長その1です。

このSEモデルのパワーデバイスには「Matched IGBT(マッチドアイジービーティー)」を16個採用しました。

さて、「Matched IGBT」ってなんぞや!?
ArayMKIIの「IGBT」とどう違うんだ!?

ってことですよね。

それでは、解説しましょう。

そもそもKOJO安定化クリーン電源シリーズに採用されている「IGBT」素子は、品質のバラつきが非常に少ない優秀なものです。

この優秀な素子の電気的特性を計測して "より" 優秀で "より" 特性の近い素子同士を16個取捨選択しました。

この作業を" Matched "(マッチド)と呼びます。

それは一台のArayMKII SEのために、無数のIGBT素子の中から" Matched "できる16個を見つけるまで続けられます。

Matchedの工程を経た素子は【16個を1セット】として管理され、SEモデルのためだけに使用されます。

パワーデバイスとしては「Best of The Best.」なIGBTですね。

ただし…

作業は超絶に大変です。
優秀なだけではなく、16個の特性を揃えなければ(揃うのを見つけるまで探さなければ)いけないんですからね。

では、またらいしゅー。
に続く。