耐え忍びの夜磯(｀・ω・´)

そんな訳で赤いお魚が釣りたい。釣れた釣れたと巷の流れる噂…いつ？何処の磯？釣り方は？エサは？

それらの流れる情報が果たして本当かどうかなんて釣った本人、又はその知人しかわからない。



いざ


それが自分の中で大きく膨らみ、自分の都合の良い様に解釈してきた。

「その内やってりゃ出会えるだろう」

軽くそう思っていたものの、何年も実らずにいる。



てれてれ


これだけ釣れんとその情報に対して懐疑的になってしまうもの。本当にそんな噂の磯で釣れるんかいな？

でも近くにいる事は間違い無い。だって釣り方はどうあれ、実際に釣っている名人がいるんだから。



俺も俺も


そこへ前週に実際にフカセスタイルで釣ってしまったＹＳちゃんが現れる。

身近な人が釣った偽り無い確実な情報。やっぱり近くにいたか。これこれ…これを待っていたのよ。

「俺にも釣らしてくれ！」

場所も時間もエサも仕掛けも、み～んな教えてもらってね。



マジ狙い


そんな訳で現地で彼と待ち合わせて一緒にヤル事になった。まぁほぼ無理矢理ですが。

二人共背負子に胴長、いつもと同じスタイルで夜の磯に出る。



ざぶざぶ


彼は今年夏前から宣言していた。

「絶対に赤い魚釣りますよ！」

そしてメジナを捨て、赤いお魚一本狙いで毎週通っていた。やはり努力した人が釣るんですなぁ。



よっ名人♪


彼が努力していた間、ワタシと言えばナニをしていたのか。

…グダ釣りしてた。

だって努力嫌いだし。人様の情報で軽くサササっと釣ってしまうのがワタシのいい所なのであります。だから今日もサササっとね。頼むよ。



ＹＳちゃんメバル


色々と今までの情報やＹＳちゃんの情報を鑑みて、やはりメジナがバンバン釣れる場所よりメジナが釣れない場所の方がいいような気がする。

だから今日はメジナが釣れないポイントに立ってみた。

そんな感じで暗い磯で二人、竿を振りシャクを振り。

１時間…２時間…最初にＹＳちゃんがメバルを釣ってから、何もアタらん。ヒマヒマだ。

エサも取られない…何故だろう？

水温を計る…

１４℃。

冬じゃん…真冬の水温じゃん。こら何も釣れんわ。

３時間…４時間…寒い…耐え忍ぶ。

…６時間。

もうダメかと諦めかけた。いや、完全にダメだと悟った。

しかししかし、なんと諦めたその時っ！

…

やっぱりダメだった。



ヤメたヤメた


寒かった。面白くもなんともねぇ。６時間やって一度もウキは沈まなかった。けっ。

まぁそんな簡単には努力もせんで釣れるわきゃねぇな。

あまりの寒さでコンビニでカップ麺を入れた。ＹＳちゃんは「今日ダメ」と言い残し帰っていった。

しかし俺様は違うぞ。まだヤルぞ。しかし寒いので少し休んでからにしよう。

…

…

ん？

我に返った。

うっヤバ。どうやら気絶してしまっていたようだ。時計を見る…

げっ…朝４時ぢゃん。ヤバ、もう釣りする時間が無ぇ。どうしよ。

もうしょうがない。今日は捨てると宣言していたメジナ釣りでもやろう。その場その場で臨機応変にね♪心変わりはいい加減なワタシという人間の常であります。

なのでちょいと走って慌てて磯に出て竿を振る。メジナちゃんは裏切らないでしょう。



ほいコナガ



はいブトさん


時間にして９０分ほど遊ばしてもらってね。８～９枚近く釣れたでしょうか。



はい終わり


なんだか不完全燃焼ですがまぁいいでしょ。赤いお魚は春になったらまた狙いましょう。来年の目標にします。



さ、帰りましょ


お疲れさまでした。


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本日の釣果
メジナ様　～３８　９枚
コナガ様　１匹