始めに申し上げておきます…釣りネタに非ず。全く関係ありませんので悪しからず。
はじまりはじまり。
先日お仕事の出張で車で東北地方へ行った。せっかくだから…お仕事の合い間に少し遊んでやる。
30℃
海は無いが川はある。しかし釣竿は持っていない。なので釣りは出来ない。
27℃
車で山の中、クネ道を登り少しずつ標高を上げ、山の奥へ奥へ…目的地まで走り続ける。
25℃
目的地へ到着。只今の時間19時半、気温は25℃。
思っていた通りだ。この時間でも気温は下がらない。そして無風、湿度も高い、極め付けは完全新月である。
「こりゃ飛ぶな…間違いなく飛ぶわ」
そして助手席の営業鞄から本日の道具をそっと取り出した。
それは昨今のイケてる日本男児なら、誰もかれもが肌身離さず持っているというモテアイテム…
ハンドライト
今日の目的…これを片手にオオクワガタを探すであります。探すと言っても灯下を徘徊するだけ。光に飛んできたやつを捕まえてやるのです。
点灯したな
ここは東北地方、オオクワガタの産地…しかしそう簡単には獲れんだろうな。
道路の街灯が灯る。辺りが暗くなるにつれてその灯りに羽虫が舞い始める。新月なのでこの山の中、その羽虫の数たるや半端じゃない。
羽虫がいい加減集まりつくした後、いよいよ甲虫が飛んでくるのだ。
コクワ♀
いいおじちゃんが独りハンドライト片手に夜な夜な村内の灯りの下を徘徊する。危険だな。完璧に職質モンだ。
カブ♀
「ワタクシは決して怪しい人間ではありません」との目印代わりに、首から虫カゴでもブラ下げて徘徊しようかなと思ったがやはりヤメた。
何故ならそのおじちゃんの虫カゴ姿は傍から見たら余計に危険だと思ったのだ。
ミヤマ♀
灯りの下を探して車で移動、そしてまた灯りの下を探すという地味な作業だが結構大変だ。とはいいつつも大変楽しい。是非オオクワのワイルド個体を捕まえて繁殖させたい。
コクワ♀
本当に久しぶりにこの村へ来たが何も変わっていない。道路の灯りの位置も数も殆ど変らず。
コクワ♂
と、ここで村内オオクワ飛来率が限りなく高い有望街灯の下に到着した。この灯りの下で暫く待機していよう。
オオクワこいこい
流石にこの灯りの下は他の場所と違って羽虫がブンブンともの凄い数。こりゃ期待できるじゃないですか。
ミヤマ♂はっけん
…と、暫くすると向こう側からライトを持った人影が一人こちらへ向かってくる。こりゃ同業だな…でもこの有望街灯は俺様のものだから絶対に譲りませんぞ。
コクワ♀
この灯下採集の場合、先に街灯の下に人が居たら、スルーして他へ行くというのが暗黙のルール。しかし…
あ~あ、近づいてきちゃった…あなた違反ですぞ。
採集者A:『こんばんわ、獲れますか?』
じ:『いや、全然ダメすね。』
この採集者Aさんが一所懸命話しかけてきたのでしょうがなくお話をした。でもこの有望街灯は譲りませんぞ。
採集者A:『どちらからお越しですか?』
じ:『まぁ仕事でね、近くに出張で来たついでですね。自宅は千葉県ですが。』
採集者A:『あぁ千葉ですか…近くていいですね。』
じ:『は?近い?千葉が?と、するとオタクはどちらから?』
採集者A:『えぇ私は山口なんですよ。』
じ:『は?や、山口?あのお隣が九州の山口さん?』
採集者A:『えぇ。』
じ:『下関のフグちゃんがおいしいおいしいのアノ山口さん?わざわざクワガタ獲りに?』
採集者A:『はい。』
じ:『はぁ~山口県から。気合ですな。ここまでどの位かかります?』
採集者A:『えぇ1100キロ、28時間ほどですかね。』
じ:『へ?せんひゃく?に、にじゅうはちじかん?』
採集者A:『なんせ高速道路使わないで全部下道で来ましたから。』
はぁ?
じ:『じゃあ絶対にオオクワ捕まえて帰らなきゃですね~』
この人逝ってるわ。絶対にヤバい人だわ。こりゃ危険じゃ。
もういい、オオクワ飛来率が高いこの有名街灯、オタクに譲りますわ。心ゆくまでこの街灯で張り込んで下さい。
逝き脳が俺様にも伝染しそうだ。身の危険を感じ、この人からそそくさと離れた。どの世界にも逝ってる人はいるもの。自分も軽い釣り狂いだと思ってはいるが、この人程の逝き様ではない。アブねぇアブねぇ。仕方なく他の場所を徘徊し始めた。
ミヤマ♀
ガムシ様
アカアシ♀
2時間程、三つの村にまたがる有望街灯のみ見て回りましたが、残念ながらオオクワはいませんでした。まぁさっきのAさんの様な人がこの世界にいるのでは、私の様な「にわか」には獲れるハズがありません。
ミヤマ様キープ
ホテルへ帰ります
翌日自宅へ帰り、採集者Aさんの事を嫁さんにお話した。
じ:『世の中色々趣味の世界に身を置く人がいるけどさ、俺の行動なんか可愛いモンだよな。』
嫁:『アンタも同類でしょ。』
じ:『いやいや、あそこまで逝ってねーよ。』
嫁:『そういう人って結婚とかしてるのかしら?』
じ:『んなモン知るかよ。』
…
と、いう訳で自分の釣り好きなんか、まだまだ序の口だという事がわかりました。採集者Aさん、どおもありがとう。
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本日の成果
ミヤマクワガタ ♂1♀3
コクワガタ ♂1♀3
アカアシクワガタ ♀1
ノコギリクワガタ ♀1
カブトムシ ♀2
ガムシ様 ♂♀不明1
はじまりはじまり。
先日お仕事の出張で車で東北地方へ行った。せっかくだから…お仕事の合い間に少し遊んでやる。
30℃
海は無いが川はある。しかし釣竿は持っていない。なので釣りは出来ない。
27℃
車で山の中、クネ道を登り少しずつ標高を上げ、山の奥へ奥へ…目的地まで走り続ける。
25℃
目的地へ到着。只今の時間19時半、気温は25℃。
思っていた通りだ。この時間でも気温は下がらない。そして無風、湿度も高い、極め付けは完全新月である。
「こりゃ飛ぶな…間違いなく飛ぶわ」
そして助手席の営業鞄から本日の道具をそっと取り出した。
それは昨今のイケてる日本男児なら、誰もかれもが肌身離さず持っているというモテアイテム…
ハンドライト
今日の目的…これを片手にオオクワガタを探すであります。探すと言っても灯下を徘徊するだけ。光に飛んできたやつを捕まえてやるのです。
点灯したな
ここは東北地方、オオクワガタの産地…しかしそう簡単には獲れんだろうな。
道路の街灯が灯る。辺りが暗くなるにつれてその灯りに羽虫が舞い始める。新月なのでこの山の中、その羽虫の数たるや半端じゃない。
羽虫がいい加減集まりつくした後、いよいよ甲虫が飛んでくるのだ。
コクワ♀
いいおじちゃんが独りハンドライト片手に夜な夜な村内の灯りの下を徘徊する。危険だな。完璧に職質モンだ。
カブ♀
「ワタクシは決して怪しい人間ではありません」との目印代わりに、首から虫カゴでもブラ下げて徘徊しようかなと思ったがやはりヤメた。
何故ならそのおじちゃんの虫カゴ姿は傍から見たら余計に危険だと思ったのだ。
ミヤマ♀
灯りの下を探して車で移動、そしてまた灯りの下を探すという地味な作業だが結構大変だ。とはいいつつも大変楽しい。是非オオクワのワイルド個体を捕まえて繁殖させたい。
コクワ♀
本当に久しぶりにこの村へ来たが何も変わっていない。道路の灯りの位置も数も殆ど変らず。
コクワ♂
と、ここで村内オオクワ飛来率が限りなく高い有望街灯の下に到着した。この灯りの下で暫く待機していよう。
オオクワこいこい
流石にこの灯りの下は他の場所と違って羽虫がブンブンともの凄い数。こりゃ期待できるじゃないですか。
ミヤマ♂はっけん
…と、暫くすると向こう側からライトを持った人影が一人こちらへ向かってくる。こりゃ同業だな…でもこの有望街灯は俺様のものだから絶対に譲りませんぞ。
コクワ♀
この灯下採集の場合、先に街灯の下に人が居たら、スルーして他へ行くというのが暗黙のルール。しかし…
あ~あ、近づいてきちゃった…あなた違反ですぞ。
採集者A:『こんばんわ、獲れますか?』
じ:『いや、全然ダメすね。』
この採集者Aさんが一所懸命話しかけてきたのでしょうがなくお話をした。でもこの有望街灯は譲りませんぞ。
採集者A:『どちらからお越しですか?』
じ:『まぁ仕事でね、近くに出張で来たついでですね。自宅は千葉県ですが。』
採集者A:『あぁ千葉ですか…近くていいですね。』
じ:『は?近い?千葉が?と、するとオタクはどちらから?』
採集者A:『えぇ私は山口なんですよ。』
じ:『は?や、山口?あのお隣が九州の山口さん?』
採集者A:『えぇ。』
じ:『下関のフグちゃんがおいしいおいしいのアノ山口さん?わざわざクワガタ獲りに?』
採集者A:『はい。』
じ:『はぁ~山口県から。気合ですな。ここまでどの位かかります?』
採集者A:『えぇ1100キロ、28時間ほどですかね。』
じ:『へ?せんひゃく?に、にじゅうはちじかん?』
採集者A:『なんせ高速道路使わないで全部下道で来ましたから。』
はぁ?
じ:『じゃあ絶対にオオクワ捕まえて帰らなきゃですね~』
この人逝ってるわ。絶対にヤバい人だわ。こりゃ危険じゃ。
もういい、オオクワ飛来率が高いこの有名街灯、オタクに譲りますわ。心ゆくまでこの街灯で張り込んで下さい。
逝き脳が俺様にも伝染しそうだ。身の危険を感じ、この人からそそくさと離れた。どの世界にも逝ってる人はいるもの。自分も軽い釣り狂いだと思ってはいるが、この人程の逝き様ではない。アブねぇアブねぇ。仕方なく他の場所を徘徊し始めた。
ミヤマ♀
ガムシ様
アカアシ♀
2時間程、三つの村にまたがる有望街灯のみ見て回りましたが、残念ながらオオクワはいませんでした。まぁさっきのAさんの様な人がこの世界にいるのでは、私の様な「にわか」には獲れるハズがありません。
ミヤマ様キープ
ホテルへ帰ります
翌日自宅へ帰り、採集者Aさんの事を嫁さんにお話した。
じ:『世の中色々趣味の世界に身を置く人がいるけどさ、俺の行動なんか可愛いモンだよな。』
嫁:『アンタも同類でしょ。』
じ:『いやいや、あそこまで逝ってねーよ。』
嫁:『そういう人って結婚とかしてるのかしら?』
じ:『んなモン知るかよ。』
…
と、いう訳で自分の釣り好きなんか、まだまだ序の口だという事がわかりました。採集者Aさん、どおもありがとう。
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本日の成果
ミヤマクワガタ ♂1♀3
コクワガタ ♂1♀3
アカアシクワガタ ♀1
ノコギリクワガタ ♀1
カブトムシ ♀2
ガムシ様 ♂♀不明1