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復活しました。

明日は学園祭

2011-11-02 22:10:18 | 奥田塾編(運動学習)
明日から東北大学は学園祭らしく、今日は学内のあちこちにテントが張られていました。
部活やサークルの人も準備に忙しそうでした。
ボート部はどうなのかと言うと…
もちろん、学園祭=学校休み=合宿、この方程式が無条件で成り立ちます。
ということでみんな戸田に合宿に行きました。
丁度いま移動中だと思います。
僕は未だに手首が治らないので、戸田には行かず。
本当に全く治らない。
予定が合わず中々病院に行けませんが、金曜に行ってMRIの結果を聞きにいきます。
どうなることやら…


さて、今日も勉強して練習しただけでブログに書くようなことも特になかったので勉強ネタを書きますか。
やっぱり人に会わないとダメですね。


ボートには全く関係ないですが、球技ではよくフェイントって使いますよね。
左に行くと見せかけて、急に方向転換して右から抜き去る。
この時最初の左への動き(フェイント)に反応してしまうと、次の右への実際の動きへの反応が遅れ、抜かれてしまう。
これは何で起きるのでしょうか?
オフェンス側が先に動けるにしても、同じ人間なので脳から指令が出て、体が動き出すまでの時間に差はないのです。
実体験としてみれば、わかっていても体が動かないという感じだと思います。
これは、人は同時に1つの運動しか組織できない、ということなのです。
まあ、こんなことは生活してればなんとなくわかりますけどね。


実験では音の刺激(S1)が来たら右手を反応キーから離して、光の刺激(S2)が来たら左手を上げるようにします。
S2単独での反応時間は150ミリ秒くらいですが、S1とS2の差が60ミリ秒前後の時にS2への反応時間が最も遅くなり400ミリ秒くらいになる。
S1に対しての右手の運動を処理している途中なので、全く関係ない左手の運動でも右手の運動の処理が終わらないと運動が始められないのです。
わかりづらいですね…
つまり全然関係ない所を動かしていても運動は同時に1つしか処理できないので、「動かさなきゃ!!」と、わかっていても動けないのです。
この2番目の刺激への遅延を心理的不応期といいます。
これが起きるからわかっていても抜かれてしまう。
オフェンス側は「左にフェイントをかけて、右に動く」までを一つの運動としてプログラムするので、止まることなくスムーズに動けます。
60ミリ秒の時に遅れが最大になると書きましたが、それ以上短いと被験者の反応時間は150ミリ秒とそんな変わりません。
これは刺激の間が短すぎて、まるで一つの刺激であるかのようにみなし、同時に2つの反応をプログラムし実行します。
だからフェイントは速すぎてもダメなのですね。
60ミリ秒前後が一番いいのです。


これはボートには役立ちませんね。
役立つとすれば佐々木にローキックのフェイントを入れて、メガネを奪う時くらいでしょうか。
みんな練習頑張って下さい。
僕も仙台で頑張ります。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あら川)
2011-11-03 00:03:54
んー、理屈としてはオモシロイが、0.06秒を意識してもできない気がする。
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荒川へ (奥田)
2011-11-03 14:05:53
コメントごっつぁん。

まさか荒川からそんな的確なツッコミが来るとは思っていなかった。


まあ、体で覚えればいいんだな。
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