イギリスの作家エリス・ピーターズの長篇ミステリ作品『死体が多すぎる―修道士カドフェル〈2〉(原題:One Corpse Too Many)』を読みました。
エリス・ピーターズの作家の作品は4年前に読んだ『雪と毒杯』以来ですね。
-----story-------------
シュルーズベリは混乱の極みにあった。
ヘンリー一世を後ろ盾とする女帝モードがフランスにいる隙に、イングランドの多くの貴族達に推される対抗馬、スティーブン王がシュルーズベリ城を陥落させたからである。
その戦いで捕虜となり処刑された者、94名。
ところが、埋葬を頼まれたカドフェルが見たのは95名の遺体だった。
死体が多すぎる。
誰が何のために死体を紛れ込ませたのか? 高潔の人、カドフェルの追及が始まる!
光原百合さん推薦エッセイ収録!
解説/大津波悦子
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1979年(昭和54年)に刊行された作品……修道士カドフェルシリーズの第2作です。
1138年、イングランドの先王の死とともに王の娘モードと従兄弟スティーブンの間で継承権を巡って起こった戦い……スティーブンに占拠されたシュルーズベリでは捕虜となった94人が処刑された、、、
埋葬のために城内に向かったカドフェルは95人の死体を見つけた……紛れ込んだ死体は一体誰なのか?誰に、何のために殺されたのか? 若き死者を悼んだカドフェルの捜査が始まる。
修道士カドフェルシリーズを初めて読みました……16歳で第1回十字軍に参加し、エルサレム陥落後は船員として東方にとどまり、40歳を過ぎてからイングランドに戻り修道士となる という一風変わった経歴を持つ修道士のカドフェルがさまざまな事件を解決していくシリーズです、、、
本作では、94人のはずの死体が、翌日95人に増えていた……この身元不明の遺体は何者か、いつ、誰に、どこで、どうやって殺されたのか? という謎解きをきっかけとした謀略を暴く展開を軸に、戦火の脅威が迫る中、修道院でカドフェルの元に預けられた17歳の少年ゴドリックの身分や運命、シュルーズベリの城から消えたフィッツ=アランの右腕ファルク・エイドニーの娘ゴディスの行方、城から持ち出された宝の在処、ゴディスの婚約者ヒュー・ベリンガーと貴族の娘アライン・サイウォードの恋 等々が重層的に描かれており愉しく読めました。
謎解きとロマンスのバランス配分も良かったと思いますが……やや登場人物が多く、序盤は物語の全体像が掴みにくかったですねー あと、当時のイギリスの歴史のことを良く知っていれば、もっと愉しめたかな と思います。
エリス・ピーターズの作家の作品は4年前に読んだ『雪と毒杯』以来ですね。
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シュルーズベリは混乱の極みにあった。
ヘンリー一世を後ろ盾とする女帝モードがフランスにいる隙に、イングランドの多くの貴族達に推される対抗馬、スティーブン王がシュルーズベリ城を陥落させたからである。
その戦いで捕虜となり処刑された者、94名。
ところが、埋葬を頼まれたカドフェルが見たのは95名の遺体だった。
死体が多すぎる。
誰が何のために死体を紛れ込ませたのか? 高潔の人、カドフェルの追及が始まる!
光原百合さん推薦エッセイ収録!
解説/大津波悦子
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1979年(昭和54年)に刊行された作品……修道士カドフェルシリーズの第2作です。
1138年、イングランドの先王の死とともに王の娘モードと従兄弟スティーブンの間で継承権を巡って起こった戦い……スティーブンに占拠されたシュルーズベリでは捕虜となった94人が処刑された、、、
埋葬のために城内に向かったカドフェルは95人の死体を見つけた……紛れ込んだ死体は一体誰なのか?誰に、何のために殺されたのか? 若き死者を悼んだカドフェルの捜査が始まる。
修道士カドフェルシリーズを初めて読みました……16歳で第1回十字軍に参加し、エルサレム陥落後は船員として東方にとどまり、40歳を過ぎてからイングランドに戻り修道士となる という一風変わった経歴を持つ修道士のカドフェルがさまざまな事件を解決していくシリーズです、、、
本作では、94人のはずの死体が、翌日95人に増えていた……この身元不明の遺体は何者か、いつ、誰に、どこで、どうやって殺されたのか? という謎解きをきっかけとした謀略を暴く展開を軸に、戦火の脅威が迫る中、修道院でカドフェルの元に預けられた17歳の少年ゴドリックの身分や運命、シュルーズベリの城から消えたフィッツ=アランの右腕ファルク・エイドニーの娘ゴディスの行方、城から持ち出された宝の在処、ゴディスの婚約者ヒュー・ベリンガーと貴族の娘アライン・サイウォードの恋 等々が重層的に描かれており愉しく読めました。
謎解きとロマンスのバランス配分も良かったと思いますが……やや登場人物が多く、序盤は物語の全体像が掴みにくかったですねー あと、当時のイギリスの歴史のことを良く知っていれば、もっと愉しめたかな と思います。
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