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『サバイバー』 木下半太

2024年09月05日 21時55分14秒 | ■読書
木下半太のエンターメイト作品『サバイバー』を読みました。
木下半太の作品は先月読んだ『フィーバー5』以来ですね。

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崩壊した東京で生き残るんだ!!
『悪夢』シリーズで話題沸騰の才人が描く戦慄の群像劇

何の前触れもなく、地球が崩壊した。
全ての移動・通信手段は失われ、世界の人口は千分の一に。
東京では、占い師に縋(すが)る者たち、瓦礫に落書きを描き続ける大人のグループ、徒党を組んでレイプを繰り返す男たち、リアルモンハンに興じる子ども集団が跋扈していた。そして駒沢公園跡に墜落したジャンボ機の中では、男が物語を綴り始めた――彼が書く、その理由とは何なのか!?
壊滅した終末の都市で、人間関係が奇妙に交錯していく。
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2013年(平成15年)に刊行されたノンシリーズの作品『サバイバー23区 東京崩壊生存者』を改題して、2015年(平成17年)に文庫化された作品です。

4月1日午後3時、突然世界が崩壊した……すべての移動手段・通信手段は遮断され、地球の人口は60数万人に激減する、、、

神様がリセットボタンを押してくれたと感謝するニート……壊滅した東京で呆然とする不動産屋は、やるべき事が他になく小説を書き始める。

初めて生きる意味を考えた生存者たちの壮絶な冒険記……。

 ■第一章 斉藤貴夫編
 ■第二章 田中町子編
 ■第三章 荻野目陸編
 ■第四章 笘篠大輝編

突然崩れ去った東京の街で、人々は何を思い、何を求めるのか……全てを失った人の行動を、生き残った4人の男女の視点から、時には恐ろしく、時には滑稽に描いた物語、、、

壊滅した終末の都市で、4人の人間関係が奇妙に交錯していく展開が愉しめましたね……ちょっと物足りない感じはしましたが、むっちゃテンポが良い展開は木下半太作品らしく読みやすかったですねー 哀しさを感じるエンディングが印象的でした。

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