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『ダーク・マター』 ブレイク・クラウチ(著),東野さやか(翻訳)

2024年04月06日 19時54分11秒 | ■読書
アメリカの作家ブレイク・クラウチのSFスリラー作品『ダーク・マター(原題:Dark Matter)』を読みました。
ブレイク・クラウチの作品は7年くらい前に読んだ『パインズ―美しい地獄―』以来なので久し振りですね。

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問題作『パインズ』著者の最新刊!

見知らぬ男に殴り倒され、気を失ったジェイソン・デッセン。
目覚めると、彼の人生は一変していた……。
ソニ・ピクチャーズ映画化
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2016年(平成28年)に刊行された作品です。

大学教授のジェイソン・デッセンは、若い頃、物理学者として将来を期待されていたが、結婚して家庭を持つことを選び、研究の道は諦めて二流大学で教えていた……愛する妻ダニエラと息子チャーリーとともに幸せに暮らしており、自らの決断に後悔はしていないけれど、別の道を選んでいたらと 考えることはあった、、、

ところがある日、何者かに拉致され薬を注射されて気を失い、目が覚めるとそこでは自分は結婚しておらず、画期的な装置を発明して物理学者として成功を収めている世界だった……そして、妻ダニエラも独身で、新進気鋭の芸術家として活躍していた。

”もう一つの人生"に連れ去られたジェイソンは、本当の家族の元に戻り、最も恐ろしい敵……つまり自分自身から家族を救うため、苦難の旅に出る……。

パラレルワールドを流離うことになった男ジェイソンの物語であり、ジェイソンとその妻ダニエラ、息子チャーリーの愛の物語でもありましたね……パラレルワールドの自分が別のパラレルワールドへ行く装置を造り、その世界の自分と入れ替わり、人生そのものを入れ替えようとする、、、

怖いなー そして、もっと怖いのは様々なパラレルワールドから集まってきた数十人の自分が同時に存在するシーン……絶対、経験したいくないですよねー 過去の自分の判断により分岐した別の世界なんて、見たくもないし、知りたくもないけど、SF作品のテーマとしては面白かったですね。

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