東野圭吾の長篇ミステリ作品『白鳥とコウモリ』を読みました。
東野圭吾の作品は先月に読んだ『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』以来ですね。
-----story-------------
幸せな日々は、もう手放さなければならない。
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」
私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。
作家生活35周年記念作品
『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、東野圭吾版『罪と罰』。
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幻冬舎の『小説幻冬』に掲載された『迷宮への誘い』(2017年2月号)、『いばらの道』(2018年10月号)、『蚊帳の中へ』(2019年7月号)、『歪んだ交差』(2020年3月号)、『不穏な共鳴』(2020年11月号)、『光と影』(2020年12月号)、『迷宮の果てに』(2021年2月号)を加筆し長篇として書籍化、2021年(令和3年)に刊行された作品です。
2017年11月1日、港区海岸・竹芝桟橋近くの路上に違法駐車されていたセダンの後部座席から、男性の遺体が発見された… 被害者は運転免許証と名刺から弁護士・白石健介であることが判明、、、
白石は正義感が強くて評判のいい弁護士だった… 捜査の一環で、白石の生前、弁護士事務所に電話をかけてきた男・倉木達郎を愛知県三河安城に訪ねる刑事・五代努。
驚くべきことにその倉木がある日突然、自供をし始める――が… 2017年東京、1984年愛知を繋ぐ〝告白〟が、人々を新たな迷宮へと誘う?
さすが東野圭吾!って感じの作品でしたねー 複雑なストーリーにも関わらず、全体の構成がキチンと理解できる展開… 意外性のあるミステリとして、骨太なヒューマンドラマとして愉しめました。
容疑者家族、被害者家族、検察、弁護士… 同じ事件の当事者であっても、それぞれの立場によって求めるモノは異なるんですよね、、、
裁判で法律に則り人を裁くことと、真実を知ることには、大きな違いがあることを改めて認識しましたね… 量刑を図る裁判のことよりも、真実を知ることを優先した容疑者の息子と被害者の娘がそれぞれ父親の行動を調べ、ともに父親の過去に遡って辿り着いた真実。
罰と許しを求めるが故の行動が事件を難解にしてしまったとは… 終盤、頭の中で想像していた風景が一変! 白く見えていたものが、実は黒だったというような衝撃を覚えましたね、、、
善と悪? 加害者と被害者? 罪を犯した者を護ろうとした嘘… 罪を被ろうとした自己犠牲の精神… それが招いた結果は… 罪とは、罰とは、償いとは…… 。
許しの先の希望を感じさせるエンディングも良かったな… 500ページを超える大作でしたが、集中力が途切れることなく読了できました。
以下、主な登場人物です。
五代努
警視庁捜査一課強行犯係所属の刑事
中町
警視庁所轄刑事課巡査
長井節子
白石法律事務所アシスタント
白石健介
弁護士、殺害事件の被害者
白石綾子
白石健介の妻
白石美令
白石健介と綾子の娘
倉木達郎
元自動車メーカー子会社社員
倉木和真
倉木達郎の息子
浅羽洋子
小料理店『あすなろ』経営者
浅羽織恵
浅羽洋子の娘
東野圭吾の作品は先月に読んだ『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』以来ですね。
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幸せな日々は、もう手放さなければならない。
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」
私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。
作家生活35周年記念作品
『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、東野圭吾版『罪と罰』。
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幻冬舎の『小説幻冬』に掲載された『迷宮への誘い』(2017年2月号)、『いばらの道』(2018年10月号)、『蚊帳の中へ』(2019年7月号)、『歪んだ交差』(2020年3月号)、『不穏な共鳴』(2020年11月号)、『光と影』(2020年12月号)、『迷宮の果てに』(2021年2月号)を加筆し長篇として書籍化、2021年(令和3年)に刊行された作品です。
2017年11月1日、港区海岸・竹芝桟橋近くの路上に違法駐車されていたセダンの後部座席から、男性の遺体が発見された… 被害者は運転免許証と名刺から弁護士・白石健介であることが判明、、、
白石は正義感が強くて評判のいい弁護士だった… 捜査の一環で、白石の生前、弁護士事務所に電話をかけてきた男・倉木達郎を愛知県三河安城に訪ねる刑事・五代努。
驚くべきことにその倉木がある日突然、自供をし始める――が… 2017年東京、1984年愛知を繋ぐ〝告白〟が、人々を新たな迷宮へと誘う?
さすが東野圭吾!って感じの作品でしたねー 複雑なストーリーにも関わらず、全体の構成がキチンと理解できる展開… 意外性のあるミステリとして、骨太なヒューマンドラマとして愉しめました。
容疑者家族、被害者家族、検察、弁護士… 同じ事件の当事者であっても、それぞれの立場によって求めるモノは異なるんですよね、、、
裁判で法律に則り人を裁くことと、真実を知ることには、大きな違いがあることを改めて認識しましたね… 量刑を図る裁判のことよりも、真実を知ることを優先した容疑者の息子と被害者の娘がそれぞれ父親の行動を調べ、ともに父親の過去に遡って辿り着いた真実。
罰と許しを求めるが故の行動が事件を難解にしてしまったとは… 終盤、頭の中で想像していた風景が一変! 白く見えていたものが、実は黒だったというような衝撃を覚えましたね、、、
善と悪? 加害者と被害者? 罪を犯した者を護ろうとした嘘… 罪を被ろうとした自己犠牲の精神… それが招いた結果は… 罪とは、罰とは、償いとは…… 。
許しの先の希望を感じさせるエンディングも良かったな… 500ページを超える大作でしたが、集中力が途切れることなく読了できました。
以下、主な登場人物です。
五代努
警視庁捜査一課強行犯係所属の刑事
中町
警視庁所轄刑事課巡査
長井節子
白石法律事務所アシスタント
白石健介
弁護士、殺害事件の被害者
白石綾子
白石健介の妻
白石美令
白石健介と綾子の娘
倉木達郎
元自動車メーカー子会社社員
倉木和真
倉木達郎の息子
浅羽洋子
小料理店『あすなろ』経営者
浅羽織恵
浅羽洋子の娘
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