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『透明な螺旋』 東野圭吾

2023年10月07日 20時53分35秒 | ■読書
東野圭吾の長篇ミステリ作品『透明な螺旋』を読みました。
『白鳥とコウモリ』に続き、東野圭吾の作品です。

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シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。

「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。
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2021年(令和3年)に刊行された作品… 物理学者・湯川学が一見超常現象とも取れる不可解な事件を科学や論理的な推理によって解決していくガリレオシリーズの第10作です、、、

ガリレオシリーズは7年前に読んだ『禁断の魔術』以来なので久し振りですね。

シリーズ第10弾… 今、明かされる「ガリレオの真実」、、、

殺人事件の関係者として、ガリレオの名が浮上… 草薙は両親のもとに滞在する湯川学を訪ねる。

シリーズ最大の秘密が明かされる衝撃作。

作品紹介に「ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる」とあるように、殺人事件の犯人捜しと逃亡を続ける被害者の恋人の追跡と併行して、湯川学の謎が明らかになる… というファンにとっては見逃せない(読み逃せない?)必読の作品です、、、

バラバラな人間関係が繋がっていくミステリとしての謎解きも愉しめる展開ですが… 血の繋がりをテーマに、愛する人を守ろうとして犯した罪、葛藤し続ける人間たちの思いが溢れ出る、深みのあるヒューマンドラマとしても愉しめる物語でした。

真実を知った方が幸せなのか… 真実を知らない方が幸せなのか… 頭では真実ではないとわかっていても信じることができれば、それが幸せなのか… 切なさ、哀しさを感じさせつつも、希望の光が微かに輝いている、そんな印象の作品でした、、、

色んなエピソードを絡ませながらも、全体像がストンと頭に落ちてくる展開… 改めて東野圭吾って巧いなぁー と感じましたね。

あと、シリーズが進むごとに湯川学の変人度合いが薄れ、人間味が増している感じですね。



以下、主な登場人物です。

湯川学
 帝都大学物理学教授。

草薙俊平
 警視庁捜査一課刑事・警部。湯川とは大学の同期。

内海薫
 警視庁捜査一課刑事・巡査部長。

島内園香
 生花店に勤務する女性。

上辻亮太
 フリーで映像制作の仕事を行っている島内園香の交際相手。

アサヒ・ナナ
 絵本作家。本名・松永奈江(まつなが なえ)。園香と千鶴子に慕われていた。

根岸秀実
 銀座のクラブ「VOWM」経営者兼ママ。

島内千鶴子
 園香の母。児童養護施設『あさかげ園』の出身で、生前は『あさかげ園』で働いていた。

岡谷真紀
 園香の親友で高校時代の同級生。

青山
 園香が働く生花店の店長。

湯川晋一郎
 湯川学の父。横須賀のマンションに在住し、認知症と多機能不全を患う妻(湯川学の母)の介護をしている。

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